2007年12月04日 更新

星野ジャパン

サイコーです!阿部、MVPに輝く−3戦連続猛打賞&打率.769

 (北京五輪アジア予選決勝リーグ、台湾2−10日本、日本3勝、3日、台湾・台中)握りしめていたメガホンを投げ捨て、飛び跳ねながらマウンドに走った。星野監督を下から思い切り持ち上げた。歓喜の胴上げの中心に阿部がいた。

 「結果的に切符がとれてよかった。全員でプレッシャーに勝ちました」

 まさに打ち出の小づちだった。3試合すべてでスタメン出場を果たすと、通算13打数10安打4打点、打率.769。台湾戦でも一回に三塁内野安打、七回にはダメ押しの2点左前適時打=写真。九回の左翼線二塁打で3試合連続の猛打賞をマークして、今大会の首位打者&MVPに輝いた。「ボクの野球人生でめったにないこと。自信になります。サイコーです!!」。

 プロで初めて背負った日の丸で豪快なアーチこそなかったが、巨人のキャプテンが星野ジャパンの「スモールベースボール」を体現。来年8月の本大会でも打線の中心で輝きを放つ。


■データBOX

 阿部(巨人)はフィリピン戦から4安打→3安打→3安打と3戦連続猛打賞。巨人での公式戦では2戦連続猛打賞が4度あるだけで、“プロ初”の3戦連続での固め打ちとなった。

★韓国戦不振の1番・西岡が決勝打!

 不振だった西岡(ロッテ)が大仕事。大村のスクイズで同点に追いついた七回一死二、三塁。前日2日の韓国戦では5打数無安打と苦しんだリードオフマンが勝ち越しの右前適時打を放った。「気持ちで打ちました。結果が出ていないのに1番で使ってくれた(星野)監督の期待に応えたかった」。昨春のWBC優勝にも貢献した23歳は笑顔を取り戻した。

★3番・青木が復調、お待たせ猛打賞

 韓国戦まで9打数無安打だった青木(ヤクルト)がお待たせ猛打賞。三回に右前打を放つと六、九回にも安打が出て4打数3安打。「いい経験になった。悪い状態から立ち直って、チームも勝てたし…。監督が3番で使い続けてくれて、気持ちが伝わってきた」。最後にセの首位打者の面目を保った。

★4番・新井が2ラン放つ!猛爆3安打4打点

 新井(広島)が、2ランを含む3安打4打点。主砲の役目を十分に果たした。第1打席では右ひじに投球を受けながらも、ファウルの判定。しかし、左前に先制適時打を放ち、うっぷんを晴らした。塁上では右手を派手に突き上げ「とにかく食らい付いていこうと思った。走者をかえすことだけを考えた」と喜んだ。

◆七回無死満塁から同点のスクイズを決めた大村(ロッテ)

 「頭には(スクイズが)ありました。人生で一番いいバントができました」

★祝勝会で全員乾杯!

 宿舎に戻った日本代表は、隣接するホテル内で祝勝会を開いた。アウエーのためビールかけなどはなし。会食しながら神戸、宮崎、福岡、台湾と1カ月以上に及んだ日々をねぎらった。星野監督は「また北京で会おう。選考に困らない活躍をして、戻ってきてくれ」とあいさつ。乾杯の音頭をとった主将の宮本(ヤクルト)は「(代表候補から)落ちた人のことも忘れないでほしい。必ず北京で金を取りましょう」と決意を表明し、全員で乾杯した。