2007年11月30日 更新

星野ジャパン

星野ジャパン代表24戦士決まった!第1戦は川上で勝負

韓国メディアのインタビューに答える星野監督(中央)(撮影・浅野直哉)

韓国メディアのインタビューに答える星野監督(中央)(撮影・浅野直哉)

 北京五輪アジア予選(台湾・台中市=29日)日本代表の星野仙一監督(60)は29日、最終候補27選手のうち高橋尚成投手(32)=巨人、渡辺俊介投手(31)=ロッテ、相川亮二捕手(31)=横浜=の3選手を外し、代表24選手を決定した。チームに同行する広報担当者が発表した。北京五輪アジア予選の決勝リーグ第1戦(12月1日)、フィリピン戦に臨む。

(ペ ン・稲見誠、堀啓介、上野亮治 カメラ・浜坂達朗、浅野直哉)

 決勝リーグ第1戦の相手は決まった。フィリピンだ。北京五輪へと続く道へ踏み出す星野監督は、決意を新たにした。

 「タイが出てくると想像していた。こういうこともある。(フィリピンについて)まあ、今はそういうことは何も言えないんで…」

 ナイター練習を終えた闘将は、さっそく決勝リーグへ臨む24人のメンバーを発表した。台中での直前合宿に参加していた27人の中から、3人に非情ではあるものの直接落選を通告した。

 決勝リーグは3試合。当初から投手は11人を9人に絞ってチーム編成する方針を固めていた。1日のフィリピン戦は川上(中日)、2日の韓国戦はダルビッシュ(日本ハム)、3日の台湾戦は成瀬(ロッテ)の先発が濃厚。抑えの藤川(阪神)岩瀬(中日)上原(巨人)は欠かせない。

 右投げでは、渡辺俊よりもフォークボールやチェンジアップの落ちる球があり、制球力もある小林宏(ロッテ)が韓国、台湾には有効と考えた。左投げは高橋尚より8月の北京五輪テスト大会で能力の高さを見いだした長谷部(愛工大)を選択。野手は16人まで絞り込まれており、4人いた捕手組から相川1人を外すだけでよかった。

 フィリピン戦に向け、田淵コーチは格下相手も「ベストオーダーでいく」と明言。先発有力の川上はフィリピンの印象を聞かれ「いまのところ特にない」と言葉は少なかったが、闘志を見せた。北京へ−。星野ジャパンは一つになる。

★星野監督、“お得意”の抗議を封印

 星野監督が、12月1日からの試練の3連戦を前に、抗議封印を明言。「抗議はよほどのことがない限りしない。審判にマイナスのイメージを与えることもあるからね。そうなったら、もうどうしようもない」。13年間の指揮官生活では“ケンカ野球”とも呼ばれ、「『バカヤロー』はオレの接続詞や」と豪語してきたが、台湾では静かな闘志を燃やす。

★コーチ勢、フィリピン戦を視察

 田淵ヘッド兼打撃コーチ、山本守備走塁コーチ、大野投手コーチが、1次リーグのフィリピン対タイ(台中)を視察。12月1日の初戦の相手はフィリピンに決まったが、大野コーチは「(無失点を)期待しているし、そういう気持ちでやってもらわないと困る。(投手陣には)きっちり投げて勢いをつけてほしい」と気を引き締めていた。

◆高橋(巨人)

 「仕方がない。残りのメンバーに頑張ってもらいたい。五輪に出られるように応援したい」

◆渡辺(ロッテ)

 「メダルをとるために決断したことなので…。あとはみんなに頑張ってもらいたい」

◆相川(横浜)

 「ここまで精いっぱいやってきたけど、残念です。みんなに頑張ってもらいたい」

★ダルビッシュ、台湾入り初ブルペンで39球

 ダルビッシュ(日本ハム)が、24日の台湾入り後初めてブルペンでの投球練習を行った。23日の豪州戦でなじまなかった本番用のロージンバッグの感触を確かめながら、39球を投げ込んだ。12月2日の韓国戦の先発が有力視されるエースは、「ロージンに関しては全く問題ない。調子どうこうより体の動きを確認した」と涼しい顔だった。

★投手力が武器のフィリピン

 フィリピンは投手力が武器だ。エース・ダーウィンは、上手、横手と自在に投げ分ける変則左腕で球速は130キロ前後ながら、打者のタイミングをずらす。チャーリーとの継投で1次リーグ3試合中2試合が完封勝ち。打線は4番のビリジリオを軸に、つないで得点に結びつける。この日のタイ戦を視察した田淵ヘッド兼打撃コーチは「42年前のアジア選手権では一発が多かったけど、小粒になったかな」と分析した。

★韓国・金監督、日本をほめ殺し!

 韓国・金卿文監督が、日本の報道陣を前に会見を開き、「日本は投手力、攻撃力、守備力、機動力の4拍子がそろったチーム」と絶賛。日本にとっては想定外の“ほめ殺し作戦”に出た。12月2日の対戦で先発濃厚なダルビッシュ(日本ハム)についても「ビデオでみています。球は速いし、インコースへの球も速い。変化球もいい。いろいろな意味でいいピッチャーです。相手として一番警戒しています」と、本音を隠して? 称賛の嵐だった。

★あらゆる場面へ、ルールを再確認

 30日、台中市内のホテルで決勝リーグの監督会議が行われる。国際大会では投手のイニング間のキャッチボールが禁止され、また投手コーチがマウンドに行った場合、集まれる選手は1人だけ、といった日本とは違うルールを再確認する。「ボールがフェンスに挟まった場合はどうなるのか、とか。何があってもおかしくない。そう思っておかないとね」。初経験を前に、星野監督はあらゆる場面を想定していた。

★星野ジャパン応援団が誕生

 日本プロ野球組織(NPB)公認の星野ジャパン応援団が誕生した。12球団の応援団から公募し、関東若虎会の久保芳秀代表(46)=グラフィックデザイナー=ら阪神応援団の案が採用された。「さくらさくら」、「手のひらを太陽に」などの唱歌をマーチにアレンジして観客をリードする。「1位通過できると思っていますが、そういう試合の応援はプレッシャーがかかる。アウェーだけどホームの雰囲気を作りたい」と意気込む久保さんらは、30日に台湾入りする。

(内幸町)