2007年11月29日 更新

星野ジャパン

星野監督しかられた!大野コーチ大反対で「予告先発」宣言撤回

星野監督(右)が見守る中、第1戦先発が予想される川上は熱のこもったピッチングをみせた(共同)

星野監督(右)が見守る中、第1戦先発が予想される川上は熱のこもったピッチングをみせた(共同)

 『闘将、しかられる』の巻−。五輪アジア予選初戦(12月1日=相手未定)の予告先発を明言した日本代表・星野仙一監督(60)が一夜明けた28日、前言を撤回した。理由は大野豊投手コーチ(52)の大反対。「怒られてしまった」とさすがの星野監督も苦笑いだ。一方で3試合の先発ローテを決めた指揮官は「貝」になって、北京キップ獲得を目指す。

(ペ ン・稲見誠、堀啓介、上野亮治 カメラ・浜坂達朗、浅野直哉)

 良く言えば「勇気ある決断」。悪く言えば朝令暮改。台中球場での練習中、星野監督が報道陣に歩み寄った。すでにトホホ…の表情だった。

 「大野に怒られてしまった。予告先発はできん。即座に却下されてしまった。『(国際大会は)そんなに甘いモノじゃありません』といわれてな。アカンかった…」

 1次リーグの勝者と対戦する初戦限定の予告先発を明言したものの、まさかの大反対で前言をあっさり撤回。いつもは落とす方の「カミナリ」をちょうだいしたとあって、苦笑いを浮かべた。

 練習前の宿舎でのミーティングで先発、ロングリリーフでの待機、中継ぎ、抑えの投手陣の役割分担を発表した。

 「(3試合の)先発も決めた。まだ(本人には)言うてないけどね」。今回の出来事で懲りたのか、多くを語らなかったが、第1戦から川上(中日)−ダルビッシュ(日本ハム)−成瀬(ロッテ)の3本柱による編成が有力だ。

 「悩んだよ。それだけ優秀な選手が多かったということ。(ローテについては)察しろよ」。決戦前の欠かせない作業を終えた。あとは余計な発言をせず、相手を刺激することなく、そのときを迎えるだけだ。

 「満足できる仕上がり? そうだね。(ローテは)みんなが考えているようなオーソドックスな順番になると思うよ」

 台風の影響で強風に見舞われたが、その信念はもちろん揺るがない。コマを隠し続ける「仙のカーテン」の向こうから、星野ジャパンが一気に飛び出す。

★上原初ブルペン入り!岩瀬からスライダー伝授

 上原(巨人)が24日の台湾入り後、初めてブルペンで投球練習を行った。隣で投げていた岩瀬(中日)にスライダーの握りを教わりながら、57球を投げた。気温12度で例年より10度近く冷え込む季節はずれの寒波が押し寄せているが、影響はない様子。「コンディションはいい感じできてます。(スライダーは)これから練習していきます」と表情は明るかった。

★藤川「いい感じ」

 藤川(阪神)が、ブルペンでフォーク、カーブを交えながら40球の調整。「いい感じできています」と表情も明るい。この日のミーティングでは、中継ぎ陣の役割分担が決定したが「言えませんよ」と言葉少な。予定通り、上原(巨人)につなぐセットアッパーとして待機する方向だ。

◆上原(巨人)、藤川(阪神)とともにブルペン入りし30球を投げた岩瀬(中日)

「寒さも問題ないです。日本の方が、寒いですからね」

★青木、状態イマイチ

 フリー打撃では鋭い打球を飛ばしている青木(ヤクルト)だが「あまりいい状態ではない」とこぼす。台中入りしてからは決められた場所、時間にしか練習できないため、バットを振る量が減っている。「僕はある程度、疲れているときの方が調子がいい」という青木。筋力トレーニングを多めにするなどして体調を整えている。

★日本人学校を訪問…北京で金メダル約束

 星野監督ら首脳陣が練習前、市内の日本人学校を表敬訪問=写真。小学生123人、中学生20人の熱烈歓迎に改めて五輪キップ獲得を誓った。「私にも小学校1年の孫がおります。君たちの心意気が伝わりました。必ず、北京にいって金メダルを勝ち取ります」。手渡された千羽鶴とともに、12月1日の初戦を迎える。

★すき焼き食べて決起集会!

 練習後、選手宿舎近くのホテルで星野監督以下、全選手、スタッフが集まってすき焼きを食べながら決起集会が開催された。夕食をとりながら、3日後に迫った12月1日の初戦へ向け、英気を養った星野ジャパン。10月末の神戸自主トレから始まった“北京への道”も、いよいよ運命のときを迎える。

★韓国・宣ヘッド兼投手コーチは青木、川崎、西岡を警戒

 韓国が台湾で初練習を行った。午後5時に練習を終えた日本と入れ替わりで、ノックなど約3時間のナイター練習で調整した。前日(27日)に台湾入りした疲れも見せず、日本戦の先発が有力視される柳賢振らは精力的に体を動かした。中日でプレー経験のある宣銅烈ヘッド兼投手コーチは「青木、川崎、西岡を警戒している」と話した。