2007年11月26日 更新
台湾球場ありえない!投手陣に“障害”もダルビッシュ動じず

グラウンド入りするなりダルビッシュら投手陣がマウンドをチェックした=撮影・浅野直哉
北京五輪出場を目指す野球の日本代表が25日、台湾での初練習を行った。試合会場となるインターコンチネンタル球場(台中洲際棒球場)の高すぎるマウンドやホームベースのゆがみなど、アウエーの洗礼を受けたが、エース・ダルビッシュ有投手(21)=日本ハム=は「全く問題ない」ときっぱり言い切った。
(ペン・稲見誠 堀啓介 上野亮治 カメラ・浜坂達朗 浅野直哉)
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台湾での初練習。投手陣が真っ先に向かった場所はマウンドだった。ウオーミングアップ前に上原(巨人)、ダルビッシュら選手に続き、星野監督も真剣な表情でマウンドに上がった。
前日(24日)に台湾入り。この日が試合会場となるインターコンチネンタル球場での初練習だった。予選本番を想定して午後5時からのナイター練習を実施。ナインはマウンドのほかに、天然芝のゴロの転がり方、フェンスでのボールのはね方、照明の明るさなど、練習時間の大半を球場のチェックに費やした。
細心の注意を払ったのが投手陣だった。そこには敵地ならではの“障害”があった。「マウンドがかなり高かった。ホームベースが(投手から見て)三塁側にずれていた。プレートの3分の1くらい」と大野投手コーチが想定外の事実を指摘した。
同球場での練習は、開幕前日30日の公式練習だけで、キャッチボール後にはW杯で登板経験のある長谷部(愛工大)を除く10人の投手がマウンドに上がり、10球ほどの投球練習で感触を確かめあった。ホームベースのずれに声をあげるなど困惑した選手もいたなか、ダルビッシュの心は不動だった。
「いつも通りの感じで練習しました。普通にやれると思います。マウンドは全く問題ないです」
12月2日の韓国戦の先発が有力視されるエースは普段通りの動きを見せた。
星野監督は「それ(マウンドのゆがみ)はないやろ。違和感を言えば(メンバーから)外れるからね」と厳しい姿勢で順応を求めた。指揮官の思いを十分に感じたダルビッシュが、どんな環境もプラスに変えていく。
◆上原(巨人)
「ナゴヤドームに近い。高さはこっちのほうが高い。(ホームベースの位置が)曲がった感じはあったよ」
★野手陣も球場チェック&練習…宮本主将「普通のことです」
主将の宮本(ヤクルト)を中心に、野手陣も球場の確認作業を繰り返した。山本守備走塁コーチ、阿部(巨人)らが一、三塁線のボールの転がり方をチェック。外野手はフェンスのクッションを見極めた。照明は日本の球場の1/3程度の明るさに加え、モヤのかかった状況のなかで飛球をとる練習も行った。宮本は「確認? 普通のことです。思ったよりアンツーカーが柔らかかった」と新たな発見もあったようだった。
★イチローいないけど日本が1番!台湾メディアV予想
台湾の地元メディアが日本代表に熱視線。25日付の地元紙は写真を何枚も掲載し、藤川、上原の継投を「勝利の方程式」などと戦力分析した。この日の練習にも多数取材に訪れ、あるテレビ局関係者は「WBCに出場した選手は台湾でもよく知られています。日本はやはり強い。イチローはいないが、投手陣がよくて足も速くて守備もいい。総合的に1番」と早くもV候補に挙げた。
■アウエーの洗礼こんなに…!!
◆遠いブルペン ファウルゾーンに設置されているブルペンは、日本の球場と比べてベンチから距離がある。「何度も往復することを考えると、場所をベンチ側に寄せてほしい」と大野投手コーチは改造を求めたほど。ブルペンに電話もなくベンチとの連絡に不安を残す。
◆高速道路 バックスクリーン右横に高速道路が走っており、ナイターの場合、左腕投手のボールの出どころと車のライトが重なる心配がある。今回、緊急に外野フェンスの周囲に高い壁が新たに設置されたが、完全に車のライトが遮断されているわけではなく、不安は残る。
◆熱烈応援団 「できれば台湾(12月3日)との“決勝戦”は避けたい」。強気の星野監督も警戒を強める。台湾では拡声器にマイクに太鼓、ときには打ち上げ花火の派手な応援が繰り広げられる。
■北京五輪・野球アジア予選
11月27−29日にタイ、香港、フィリピン、パキスタンによる1次リーグ(台湾)を実施。決勝リーグは12月1−3日に行われ、日本、韓国、台湾、1次リーグ1位の4チームが総当たり戦を行う。ここでの1位が北京五輪の出場権を獲得し、2、3位チームは世界最終予選(来年3月7−14日、台湾)に臨み、8カ国で残り3枠を争う。









◆成瀬(ロッテ)
「ちょっと硬い。(ホームベースの)角度が変わっていた。逆に(左打者の)外角を使っていける」