2007年11月24日 更新

星野ジャパン

“球児・浩治”が初リレー!星野ジャパン勝利の方程式ピシャリ!

豪州の5番・ローンバーグを力でねじ伏せ、三振に斬ってとった藤川(手前)(撮影・安部光翁)

豪州の5番・ローンバーグを力でねじ伏せ、三振に斬ってとった藤川(手前)(撮影・安部光翁)

 (日本代表・親善試合、日本5−1豪州、第2戦、23日、ヤフードーム)日本代表は5−1で豪州代表に逆転勝ちし、2連勝した。4点リードの八回から、藤川球児投手(28)=阪神=と上原浩治投手(32)=巨人=の初の黄金リレーで締めくくった。チームは24日、北京五輪出場権を争うアジア選手権決勝リーグ(12月1日開幕)が開催される台湾へ向けて出発する。

 最後を締めた上原と並んでお立ち台。タスキを渡した藤川が、いよいよ始まる大一番へ向け、気を引き締めた。

 「切羽つまった気持ちで、本番を想定してやっています。もっと気持ちを高めてやりたい」

 4点リードの八回に登板。空振り三振と右飛で二死をとった後、148キロの直球を7番・ブライズに中越え三塁打されたが、最後はフォークで空振り三振。初めて実現した“球児・浩治”のリレーで逃げ切った。

 上原、岩瀬とともに鉄壁のストッパートリオを形成し、強敵・豪州に2連勝。星野ジャパンの顔として台湾に飛び立つ藤川が名実ともに阪神ナンバーワン投手となる。阪神・南信男球団社長(52)がこの日、注目の来季の年俸について3億円到達を示唆した。

 「藤川がナンバー2? そうなると思いますよ。藤川や久保田といった頑張った選手は(年俸を)上げたらいい」

 07年の年俸チームナンバーワンは金本の5億5000万円で、2位は今岡の2億6000万円。球団はシーズン日本タイ記録の46セーブ(5勝5敗)、防御率1.63とフル回転した藤川に今季の1億8000万円から1億2000万円増となる3億円を提示する模様。阪神の投手としては06年の井川慶(現ヤンキース)の2億2000万円を超える史上最高額となるのは確実で、阪神生え抜き選手では野手を含めてもトップに立つ。

 「予選は勝つでしょう。向こう(台湾)でいい調整をしたら、シーズン以上のものを出せる」。藤川は自信満々だ。五輪予選後に行われる契約交渉には、もちろん北京への切符を持って臨む予定。今オフ、満願かなった阪神初の3億円投手が誕生する。

(大沢謙一郎)

無敵の球児・浩治だ。藤川(左)は九回を締めた上原(左から3人目)をハイタッチで迎えた(撮影・浅野直哉)

無敵の球児・浩治だ。藤川(左)は九回を締めた上原(左から3人目)をハイタッチで迎えた(撮影・浅野直哉)

★上原が予告通り連投

 日の丸戦士に、二言はない。守護神・上原が予告通り炎の連投だ。前日22日に続き、九回、豪州打線を無失点で締めた。

 「台湾での連投を想定し、連投しました」。八回を無失点に抑えた藤川とお立ち台で並んで笑みを浮かべた。1安打を許したが、最後は3番・ヒューバーをフォークで三振に仕留め、格の違いを見せつけた。この日はフォークだけでなく、外角への直球を多投するなど、国際試合でのストライクゾーンを実戦で再確認した。

 アジア予選では12月2日の韓国、3日の台湾戦での連投が予想される。福岡のファンには「台湾での結果を見ていただければ、分かってもらえると思います」と予選を勝ち抜き、北京行きの切符を勝ち取ることを約束した。決戦に向け、上原の出撃態勢が整った。

(伊吹政高)

★中日コンビ奮闘

 1、2番で起用された荒木、井端の中日コンビが好機をつくり、三、四回の計5得点に結び付けた。三回は先頭の荒木が三塁手の前にバント安打を決めると、井端が左翼線への二塁打で続き、逆転の3点を引き出した。四回にも荒木が内野安打、井端は四球で出塁し、二死走者なしからの2点につなげた。荒木は「足も動いているし(状態は)いい」。DHだった井端は「与えられたところでやるだけ」と話した。

◆豪州・ディーブル監督

「日本の投手は素晴らしいし、打つのは大変。大リーグで通用する。(アジア予選は)日本が勝つだろう。ただ、全体的には(打線に)パワーが足りない」

★星野監督「北京キップを持って、帰ってきます」

 ミスターの熱い思いを星野監督はしっかりと受け取った。「われわれは戦いの場に行ける。プレッシャーがあるというけど、それを幸せに感じないとイカン」。初戦同様に豪州を力でねじ伏せた。24日、台湾へ出発するが飛行中に機内で会見を行うプランもある。「(帰国する)12月4日は北京キップを持って、帰ってきます」。2万4647人の観衆の前で、力強く1位通過を宣言した。

★多村らが落選

 試合後、台湾遠征に帯同しない4選手が発表された。投手陣では武田勝、武田久(ともに日本ハム)、加藤(オリックス)の3人。野手では腰痛の多村(ソフトバンク)が辞退した。星野監督から直接、選手に通告された。これで代表候補は31人から27人となり、30日までに予選に登録する24人に絞り込む。