2007年11月23日 更新
守護神・上原、貫禄の10球締め!星野ジャパンが豪州に快勝

1カ月ぶりの実戦登板で豪州を3者凡退に抑えた上原(撮影・榎本雅弘)

星野監督(左)ら首脳陣はクローザーを任せることを決めた(撮影・浅野直哉)
(日本代表・親善試合、日本6−0豪州、第1戦、22日、ヤフードーム)日本がアテネ五輪で連敗した豪州に6−0と快勝。約1カ月ぶりの実戦登板となった上原浩治投手(32)=巨人=が、九回を3者凡退で締めた。安定した投球内容に、首脳陣からは初めてクローザーを任せるお墨付きも。守護神を得た星野ジャパンは23日の対豪州第2戦を経て、12月1日からの五輪アジア予選に向かう。
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北京への道。星野監督が描いていた最後のピースが、福岡でそろった。豪州との最終強化試合第1戦。6投手による完封リレーを完成させたのは上原だった。星野ジャパン初登板で、貫禄の3者凡退締めだ。
「きょう(のテーマは)はストレートじゃない。フォークです。まだちょっと(ボールが)滑っていた。対策を考えないといけない。自分が思っていた球ではなかった」
不満のコメントが続いたが、有言実行の登板だった。6点リードの九回。豪州の1番から始まる攻撃を打者3人、わずか10球でかたづけた。宮崎合宿中の練習試合3試合の登板を回避し「福岡で投げます」と再調整を志願。その約束に偽りはなかった。
国際球との格闘だった。シーズンで使用しているボールよりも縫い目が高く、滑りやすい国際球への対応に苦戦。特にフォークの制球が乱れていた。遠投とブルペンでの投げ込みで感覚を養い、この日は全10球中フォークが7球。「宮崎でボールの扱いに悩んでいたけど、普段通りに投げていた」と大野投手コーチは合格点を与え「基本的には抑えは任せる」と「最後は上原」という方針を打ち出した。相手の打線の兼ね合いで岩瀬が後ろに回る場合もあるが、基本的に藤川−岩瀬からバトンを受け継ぎ、星野ジャパンの守護神を務めることが決まった。
国際大会21戦12勝無敗の男は、精神的な支柱でもある。星野監督に投手キャプテンを任された。「もっと、もっと輪を広げたい。自然体でやれればいい」。オフを利用して神戸と宮崎で投手会を開催。初代表のダルビッシュや涌井ともコミュニケーションをとっている。前日21日の夜には合流したばかりの長谷部も食事に誘った。「いろいろ聞いて、ためになります」とアマで唯一選ばれている22歳も、投手キャプテンの雰囲気作りに感謝している。
「きょうのピッチングを見れば大丈夫」と星野監督もひと安心の様子。連投を志願していることで、23日の第2戦でも登板予定の上原は「(テーマは)あしたもフォークです。生命線だから」と最後の調整を見据えた。巨人を5年ぶりのリーグ優勝に導いた守護神が、星野ジャパンにも歓喜のフィナーレをもたらす。
(上野亮治)
★無類の強さ!上原、国際大会12勝無敗
上原は国際大会21試合に登板して12勝無敗、防御率1.98と無類の強さを誇る。昨年3月のWBC準決勝・韓国戦でも7回3安打無失点。8三振を奪い、この大会での韓国戦3連敗を阻止した。このとき上原は国際大会での強さの秘密を聞かれ「どこもすばらしい球場。気持ちよく投げられるのが要因のひとつです」と話した。
★国際球への対応策は
縫い目が高く、滑りやすい国際球。宮崎合宿の練習試合で登板を回避した上原は、ひたすら対応策を考えていた。「ロージンバッグを使いすぎると滑るんです」。合宿では、マウンドの土を指先につけて滑り止めに使用。さらにこの日は「今後は髪の毛をぬらして、マウンドに上がろうと思っている。ぬれた髪を触ることもいい。違反じゃないし」と頭をめぐらせていた。









◆上原とのコンビに里崎(ロッテ)
「久しぶりの実戦投球だったので、フォークを多く使いました。WBCでも受けており、(相性は)問題ないです」