2007年11月23日 更新
アテネで連敗の豪州にリベンジ達成!星野監督「白星は当然」

試合後、満面の笑みを見せた星野監督。アジア予選でもこの笑顔がみたい!!(撮影・浅野直哉)
(日本代表・親善試合、日本6−0豪州、第1戦、22日、ヤフードーム)その言葉に力を込めた。苦い思い出しかない豪州戦で、星野流の雪辱だ。
「白星は当然という思いです」。最後の調整として設けられた壮行試合2連戦。星野監督は、どうしても結果がほしかった。一回に新井の遊ゴロの間に先制。四回には稲葉の適時打で中押し。八回には5安打を集め、4点を奪ってねじ伏せた。
「オレにとって五輪といえば豪州戦。あれが一発勝負の怖さ。あの時の悔しさが忘れられない」。初めてオールプロの日本代表として臨んだ04年アテネ五輪。1次リーグではキューバに勝ちながら、豪州に4−9。準決勝でも、のちに阪神に入団したオクスプリングの前に打線が沈黙し、0−1で敗れた。
闘将はテレビ解説で現地にいたが、銅メダルという事実よりも、あの2敗が脳裏に残っている。「ああいう感じで一世一代の投球をされたら、どうしようもない。そういうことがないように、先手を奪わないといけない。オレにとっての教訓なんだ」
あれから3年。自ら希望して試合を組んだ。一回、左腕ブラックリーの変則けん制に一走・西岡がけん制アウト。「あれが攻撃に響いた。リードを一歩くらいせばめないと。いい勉強になった」。日本ではボークでも国際大会に「絶対」はない。それを再確認できた。
「課題? 早めに点を取って、安心できる展開にしないとね」。試合前には稲尾和久氏の葬儀に参列。“神様、仏様”の遺影に「アジア制覇」を誓った。23日の第2戦は五輪アジア予選前の最後の試合。悪夢を完全に払拭して台湾に乗り込む。
(稲見誠)
■アテネで2連敗
04年8月17日、1次リーグで豪州と対戦した日本は、先発の清水直(ロッテ)が四回途中3失点KO。打線も七回途中から登板したウィリアムス(阪神)に1安打に抑えられ4−9で完敗した。同24日には、決勝トーナメント準決勝で再び豪州と対戦。先発の松坂(西武)が八回途中まで5安打1失点、13奪三振の力投をみせたが、打線の援護がなく0−1で敗れた。豪州は決勝でキューバに敗れて銀メダル。日本は3位決定戦でカナダを下し、銅メダルを獲得した。
★久々も最速147キロ!憲伸4回6三振
川上(中日)が、4回1安打、6奪三振と好投した。「ストライクゾーンを確認するためにボール球をもっと使いたかったが、ちょっと真ん中に入り気味だった」と、本番をにらんでの投球を振り返った。「久しぶりに打者を相手に投げたが、すんなり入っていけたので良かった」と、最速147キロもマークして首脳陣を一安心させた。
★“アマの星”長谷部、堂々の3人斬り!
アマの星、左腕の長谷部(愛工大)が堂々の投球を披露。七回に登板し、1三振を奪うなど3者凡退に抑えた。「力みすぎた部分もあったけど、よかったです」と白い歯をキラリ。当初は23日の登板予定だったが、スリークオーターから切れの良い直球に鋭いフォークを交ぜ、星野監督も「プロの中でやっても、いい投球は変わらないな」とご機嫌だった。
★サッカーに続け!JFA・田嶋専務理事が激励
前日(21日)、一足先に北京五輪出場を決めた日本サッカー協会の田嶋専務理事が、星野監督を激励した。日本オリンピック委員会(JOC)の理事も務める同専務理事は「きのう(サッカーが)負けていたら来ないつもりでした」と笑顔。「五輪ではチームスポーツの活躍が大きい。野球は一番(金メダルの)可能性が高いですから」とエールを送った。
★豪州お手上げ2安打
豪州はわずか2安打で無得点に終わった。ディーブル監督は「打撃が、がっかりする調子だった。川上、小林宏は素晴らしい投手だった」と日本の投手陣を持ち上げた。目前に重要な五輪予選を控える日本と違い、意識の差がそのまま出たような試合内容だった。指揮官は「われわれは、もうちょっとトップレベルの試合をすべきだった」と嘆いていた。









◆一回に遊撃内野安打を放つなど2安打の阿部(巨人)
「僕にしては珍しい内野安打でした。初対戦のピッチャーで結果を出せたのでよかったです」