2007年11月20日 更新
“トリプルA”が打線に火をつけた!星野ジャパン、巨人に大勝

(写真上から)青木(撮影・榎本雅弘)、新井、阿部(撮影・荒木孝雄)の「AAA」が大活躍。打線に火をつけた


日本代表・練習試合(19日、サンマリンスタジアム宮崎)野球の北京五輪予選(12月1−3日、台湾)に挑む日本代表が13−1で巨人に大勝した。先制2点適時二塁打を放った4番・新井貴浩内野手(30)=広島=を中心に、3番・青木宣親外野手(25)=ヤクルト、5番・阿部慎之助捕手(28)=巨人=の中軸“トリプルA”が打線に火をつけた。先発全員19安打の猛爆で宮崎合宿を締めくくり、22、23日の豪州との壮行試合に向け、20日に福岡入りする。
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ジャパン戦士がダイヤモンドを駆け回る。眠っていた打線が目を覚ました。3番・青木、4番・新井、5番・阿部。頭文字は3人そろって「A」。日本が誇る「トリプルA」のクリーンアップが導火線に火をつけた。
「心配していた4番の新井が最初に1本出た。1本出れば、みんな胸のつかえが取れるもの。スッキリした」
星野監督に笑顔が戻った。一回、青木が野間口から右前打を放ち一死一、二塁の好機を作る。
ここで、新井が138キロの直球をたたくと、白球は強い西日の中へ消えていく。中越え先制2点タイムリー二塁打。前日18日までの西武、ソフトバンク戦では計1安打に終わっていた不動の4番のバットがようやく、うなりを上げた。
◆新井
「積極的に打ちにいけた。食らいついていく。それだけです」
星野ジャパンが目指す“つなぎの野球”が実践された。五回、阿部にも一発が飛び出した。会田から右翼席中段へ豪快な中押し2ラン。この3連戦は5番を任されたが、初めてバットの芯でボールを捕らえた。
◆阿部
「ほぼ完ぺきな当たり。徐々によくなっているので、あと2試合(豪州戦)でもう少し結果を残し、楽な気持ちで(台湾に)行ければいいですね」
12月1日からの五輪予選まで秒読みに入り、チームの形が固まってきた。前日に続き、1番から左、右、左…とジギザグで組んだ打線が的中し、五回に村田が右前打を放って先発全員安打。19安打で13得点を挙げ、巨人投手陣を圧倒した。
本番に向け、環境にもこだわった。試合途中、球場の照明の照度が落とされた。五輪予選の舞台となる台中市の球場はバッテリー間の明るさが約1700ルクス。サンマリンでは通常約4800ルクスと明るいが、約1500ルクスに調整した。
「選手も照明は“大丈夫”と言っていたし、前日と同じ打順。こういうのが、一番いいかな」。星野監督も「トリプルA」を中心とした打線に自信をのぞかせる。ジャパンの出撃態勢は整った。
(伊吹政高)
★涌井5回1失点
先発の涌井(西武)は直球の切れを欠き、三回まで先頭打者に毎回安打を浴びるなど、5回4安打1失点。「反省ばかり。もっと腕を振らないといけませんね」と唇をかんだ。宮崎合宿ではダルビッシュ(日本ハム)、成瀬(ロッテ)と同世代の若手が好投。「ここまできたら、最終メンバーに残れるよう頑張りたい」と、22日からの豪州2連戦(ヤフードーム)に向け闘志を燃やしていた。
★連投球児「問題なし」
藤川(阪神)が連投。六回にマウンドへ上がった。打者4人を2奪三振無失点に抑えたが、安打も許し「連投は問題ないけれど、もっと低めを狙うとか、しっかりやっていかないと」と反省を口にした。台湾でのナイターの寒さを想定して半袖での登板。球場のスピードガンが不調で、球速は100キロや130キロ台だったことで「ちょっと(ガンが)おかしかったですね」と苦笑いだった。
★稲葉が4安打
7番・稲葉(日本ハム)が存在感を示した。5打数4安打の固め打ちで、第2打席には投前にセーフティーバントも決めた。今季はパ・リーグ首位打者に輝きながら、中日との日本シリーズでは5戦で計1安打とスランプに陥った。それだけに「徐々に体が動いてきました」と手応えを口にしていた。
◆田淵打撃コーチ
「打線は目的意識を持ってやってくれている。前日ときょうはサインプレーを出したし、これが本来の野球」
◆宮本主将(ヤクルト)
「チーム状態は悪くない。12月の本番までにベストに持っていきたい」
◆七回に登板し、3者連続三振に仕留めた武田勝(日本ハム)
「1日ずつ良くなっている。左打者の外角球をうまく攻められた」









◆青木
「星野監督に『1番のような意識で臨め』といわれています。3番でもつなぎの意識です」