2007年11月18日 更新

星野ジャパン

韓国倒せる!エース・ダルビッシュ、代表初の練習試合で快投

ダルビッシュはエースらしく貫禄の投球(撮影・浜坂達朗)

ダルビッシュはエースらしく貫禄の投球(撮影・浜坂達朗)

「さすがダーリン!」。おなかが気になる夫人のサエコもご満悦だった(撮影・榎本雅弘)

「さすがダーリン!」。おなかが気になる夫人のサエコもご満悦だった(撮影・榎本雅弘)

 日本代表・練習試合(17日、サンマリンスタジアム宮崎)宮崎合宿初の練習試合・西武戦が行われ、先発のダルビッシュ有投手(21)=日本ハム=は二回にソロ本塁打を浴びたが、4回1失点5奪三振。五輪アジア予選に向けて、エースの貫禄を示した。ただし打線はつながらず格下相手に1−1の引き分けに終わった。

 落ち着き払ったジャパンデビュー戦。試運転ながら、課題を一つずつ消化していった。宮崎合宿初の練習試合。先発したダルビッシュが4回1安打1失点で、エースに指名した星野監督をひと安心させた。

 「日本ハムのときと変わらず、ジャパンだからとかは思わなかった。疲れや体の張りがあるなかでどうかなと思ったけど、そこそこでした」

 独特の緊張感をプラスに変えていた。登板前に大野投手コーチから、国際球の扱いと国際審判のストライクゾーンの確認を求められていたが「ボールは、もともと気にならない。ストライクゾーンも気にしてない」と自分の投球スタイルを貫いた。二回に中村に先制本塁打を許したが、三回は3者連続三振。1日の日本シリーズ第5戦以来の登板だったが、すぐに実戦感覚を取り戻した。登板後には女房役の里崎(ロッテ)とも球の質感を確かめた。

 試合前には、2日連続で応援にかけつけた夫人で女優のサエコとベンチ裏で談笑。妊娠中で宮崎県の実家に帰っている愛妻の身体を気遣う優しさを見せていたが、公私ともに順調だ。

 五輪アジア予選では12月2日、最大のライバルとなる韓国戦の先発が有力視される。星野監督も「ボチボチやね。(1日の)あれ以来の登板なんやろ。まあまあやね」と合格点を与えた。次回の先発は、中5日で23日の豪州との壮行試合(ヤフードーム)が濃厚。ダルビッシュは「次の試合もしっかりと試合を作りたい」と抜かりはない。

(上野亮治)

★星野監督が力説「試合勘を戻せ」

 1−1のドローについて星野監督は「これが野球。そういう意味(選手に危機感を植えつける)では、いい一日だった」と話した2併殺に、けん制死も2度。8安打で1点という拙攻だったが「サインは出していないし、まずは打たせることを考えた。試合勘を戻さないとアカン」とブランクを取り除くことが先決だと力説した。「本番ではこういう試合がある。それをどうやるか。覚悟はしている。ヘボな野球はしませんから、ご安心ください」と強調していた。

★新井2の0「何でも塁に出る」

 練習試合・西武戦でジャパンの4番を務めた新井(広島)は2打数無安打2四球。「(五輪アジア予選は)接戦の厳しい戦いになるので、何でもいいから塁に出る。得点圏に(走者が)いたら何でもいいから返す。そういう気持ちを前面に出していきたいです」と気合を入れた。

 この日、FA移籍での獲得を目指す阪神・南球団社長が、次回交渉に出馬する意向を表明。それを伝え聞いた新井は「(感想などは)連絡が来てからお答えします」と話したが「予選前に決めたいか」という問いに「できれば。(移籍先が)しっかりとした方がいいと思います」と明言。21日にも行われる2度目の交渉で“虎の新井”が誕生、すっきりした形で台湾に乗り込むことになりそうだ。

★国際球はOK!藤川、修正34球

 18日のソフトバンク戦、19日の巨人戦と連投予定の藤川(阪神)がブルペンで34球。直球を中心にフォーク、カーブと調整を行った。「きょうは最初(国際球の違和感が)ちょっとありましたけど。ロージンとかつければね。試合になったら大丈夫。条件はみんな一緒ですから」。上原(巨人)が国際球への対応に苦しみ、この日の登板を回避したが、藤川はすぐに修正したようだ。

★川崎けん制死も「失敗は恐れず」

 9番・遊撃で出場した川崎(ソフトバンク)は五回にけん制死。試合後、外野で山本守備走塁コーチを中心に、同じくけん制死した稲葉(日本ハム)らと確認作業を行った。ボークすれすれのけん制も予想される国際試合。川崎は「リードに工夫をしていかないと。ただ、走らないといけないんで。失敗を恐れず、塁に出たら狙います」と話していた。

★冴えたシンカー!高橋尚2回4K

 2番手で登板した高橋尚(巨人)が猛アピールした。右打者へのシンカーがさえ、2回で4三振を奪うなど無安打無失点の内容に「うまく攻められました」と納得の表情。五輪予選では貴重な中継ぎ左腕として期待されるだけに、大野投手コーチも「真っすぐが走っていたから、シンカーが効いたね」と合格点を与えていた。

★村田意地の一発!青木奮闘の2安打

 セ・リーグ本塁王の村田(横浜)が意地の一発。五回に松永から左翼席中段に飛び込むソロアーチに「右方向を狙ったけど…、一発が出たのはよかった」。また首位打者の青木(ヤクルト)も2安打を放ち「いい状態」と話すなど、不振の打線の中で存在感を見せつけた。

◆引き分けについて主将の宮本(ヤクルト)

「今日はみんなプレッシャーを感じながらやっていた。明日からバントとかエンドランとか、細かいプレーが入ってくる」

◆ダルビッシュ(日本ハム)について里崎(ロッテ)

「50、60%くらいじゃないかな。普段と違うようなピッチングにならないようにした」

◆3番手で登板した小林宏(ロッテ)

「外角のストライクゾーンはあまり意識していない。中継ぎも何年か前にやっていたし、問題ない」