2007年11月07日 更新
星野ジャパン、初の対外試合で完勝!“つなぎの野球”実践

4番・新井(右端)は3安打の活躍。宮本主将(右から2人目)らと初勝利を喜んだ(撮影・浜坂達朗)

投打がかみあっての快勝に星野監督(中央)は手応え十分だ(撮影・浜坂達朗)
日本代表・合同自主トレ(6日、スカイマーク)野球の北京五輪アジア予選(12月1−3日、台湾)に臨む日本代表最終候補が、社会人野球の近畿選抜と練習試合(スカイマーク)を行い、9−0で完勝した。八回には5連打を含む7安打7得点で目指す“つなぎの野球”を実践した。
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指揮官に“さい配を振るわせなかった”といっても言い過ぎではない。「つなぎの野球」で意思統一された打線が、星野ジャパンの初白星を運んできた。スピード感あふれる走塁に、玄人好みの進塁打。止まらない連続攻撃に、2000人のファンはくぎ付けだ。
「みんな久しぶりの実戦やからね。勝負勘を呼び起こそうとしてるんじゃないの」。社会人野球の近畿選抜を相手に16安打9得点。前日「オレはやっぱり(勝ち負けに)こだわるタイプ」と宣言した星野監督は、初の対外試合の勝利に笑みを浮かべた。
「ウチ(ロッテ)の打線もつながるけど、すごい打線だね」と大村(サブロー)が目を丸くした攻撃は八回。阿部の死球をはさんで村田から5連打。打者11人、7安打で7得点。3つのアウトのうち、多村は三塁走者を生還させる二ゴロ、新井は犠飛とそれぞれ打点つき。無駄なアウトは1つだけという効率の良さだった。この回、中前2点適時打を放った川崎は「みんな、つないでいこうという意識を持っている」と9番打者として星野野球を実践した。
八回以外にも“らしさ”が見られた。一回一死から西岡が右中間の安打で一気に二塁へ。五回無死二塁からの里崎の進塁打(二ゴロ)が、青木の適時内野安打を生み出した。川崎、青木、西岡の俊足トリオで5安打3打点2盗塁。青木は「単打、単打で走者をためてビッグイニングを作りたい」とWBCで薫陶を受けた“イチローチルドレン”の思いを代弁した。
「バントとかエンドランとか細かいことはやらなかった。宮崎に行ってからだな」。7日に神戸自主トレを打ち上げる星野監督は、次なる合宿地に視線を向けた。オーケストラを奏でるような攻撃が北京への扉を開く。
(上野亮治)
★4番・新井が3安打2打点「重みが違います」
4番・新井(広島)が先制適時打に犠飛など3安打2打点の活躍。「結果は出ないより出る方がいい。気を引き締めてやりたいです。4番? 重みが違います」。一方、取得しているFA権については進展なし。現在の気持ちを聞かれ「ギリギリまで考えることになる。今は(日本代表として)やることがいっぱいあるから」と胸中を口にした。広島との次回交渉は8日にも行われる予定だ。
★本番見据え前進守備
アジア予選で使用する台中インターコンチネンタル球場を想定した前進守備を3度試した。走者のいなかった三回二死、四回二死、六回二死で川崎−西岡の二遊間が内野の天然芝の切れ目まで前進した陣形を敷いた。予選で使用する球場も内野は天然芝で、星野監督は「三塁に走者がいることを想定してやらせてもらった」と本番を意識したテストだったと説明した。
★巨人スカウトが近畿選抜に熱視線
山下スカウト部長ら総勢5人のスカウトがバックネット裏から熱視線。近畿選抜は日本生命や大阪ガスなどの強豪チームで編成されたチームだけに、19日の大学生・社会人ドラフト候補選手の最終チェックだった。リストアップしている捕手の倉重(大阪ガス)が川崎、青木に盗塁を許す場面があったが、同部長は「評価は変わらない。プロでも刺すのは大変な選手だから」と話した。
◆一回に右中間二塁打で先制点の口火を切った西岡(ロッテ)
「序盤をすごく意識している。一、二、三回に点を取りたい」
◆初の練習試合を終えて主将の宮本(ヤクルト)
「小さいミスがなかったからよかったけど、まだ雰囲気がオールスター(ゲーム)みたい」
◆9得点の打線に田淵ヘッドコーチ
「アウトになっても打撃が崩れていない。それさえできていれば大丈夫。打順は5試合でいろいろ試すよ」









◆八回に代打で日の丸初ヒットとなる右前打を放った矢野(阪神)
「いい練習試合をさせてもらった」