2007年11月05日 更新

星野ジャパン

球児&浩治が初カラミ!星野日本の豪華ストッパー投げ合い

「球児(右)・浩治(左)」の共演に、星野監督の目は「ハート」だった(撮影・河田一成)

「球児(右)・浩治(左)」の共演に、星野監督の目は「ハート」だった(撮影・河田一成)

 日本代表・合同自主トレ(4日、スカイマーク)ついに両雄がマウンドに並んだ。抑えの上原浩治投手(32)=巨人=と藤川球児投手(27)=阪神=がブルペンで初共演した。星野仙一監督(60)を「うっとりしてみていた」とうならせた投げ合い。日本の誇る『白球 球児・浩治』が北京に導く。

 ミットに吸い込まれるように消えていく強烈な2本の球道。それは北京への道標のようだった。

 巨人と阪神の守護神。日本代表だからこそ実現した投げ合いに、詰めかけた2000人のファンの視線はくぎ付けだ。約15分。まさに夢の共演だった。

 「(藤川)球児の隣では投げたくなかった、かなり…。これから球児・浩治で売り出していこうと思っているので仕方がないけど。どっちが(直球が)速いかと思ったけど、僕のまっすぐとあいつのフォークが同じ(球速)だった」

 神戸自主トレ2度目のブルペン入り。上原は至福の時間を楽しんでいた。2日の投球練習終了後には「一緒に投げるのは恥ずかしい」と話していたが、藤川の後を追うようにブルペンに歩を進めた。普段はテンポよく投げ込む上原も、この日ばかりは1球ごとにじっくりと間合いを取る藤川のペースに合わせる。里崎(ロッテ)を相手にフォークを交えて43球を投げた。

 「気持ちがいいね。うっとりしてみていたよ。(ファンに)テニスの会場みたいなところで見せたいわな」

 思わず星野監督も目尻を下げた。球児・浩治に岩瀬(中日)を加えたトリプルストッパーが基本線だが、「(抑え役は)くじでもいいわな。ブルペンでくじ引きでもしてこい。どこかで決断せな」と指揮官の頭を悩ますほど豪華な布陣だ。

 「球児・浩治で売り出してや。せんべいでも作ってよ」と周囲を笑わせた上原。この2人がいれば大丈夫。『白球 球児・浩治』で五輪切符をつかむ。

(上野亮治)


■青空球児・好児

 ボケ担当の球児=写真左=とツッコミ担当の好児=同右=の2人からなるベテラン漫才コンビ。1965年に結成。73年にNHK漫才コンクール優秀賞を受賞、79年に「真打」に昇進した。球児の「ゲロゲーロ」のギャグや逆さ言葉漫才などが有名。今年6月、球児が社団法人漫才協会の会長に就任した。好児は現世田谷区議会議員。オフィス・キューアンドケイ所属。

■球児・浩治アラカルト

 ★10月27日 練習を再開した上原は、藤川とのコンビ結成を熱望。藤川も「クローザー(抑え)にこだわりはない。夢を与えて勝つことが任務」と共闘を宣言
 ★同31日 合同自主トレで藤川の投球練習が始まると、上原がブルペンへ。「あんな間近で見られることはない」と熱視線
 ★11月2日 初ブルペンの上原がフォークをシンカー気味に落とす“新球”を試投。藤川も負けじと“新球”シュートを披露した

★球児の球を受けた阿部(巨人)

 初めてブルペンに足を運び、藤川と成瀬(ロッテ)のボールを受けた。「2人は文句のつけようがない。(成瀬は)状態は完ぺきではないだろうけど、いいボールを投げていた。感動した。(藤川は)6、7分の力だと思うけどいいボールでした」と興奮を隠しきれなかった。

★浩治の球を受けた里崎(ロッテ)

 06年のWBCでバッテリーを組み、韓国との準決勝で好投を引き出した里崎は、上原との世界一バッテリー復活に笑顔を見せた。「まだまだ(上原は)全力ではないけどね。WBCでもそうだったけど、そのピッチャーのベストボールを主体に組み立てていきたい」と配球のイメージを膨らませた。

◆球児・浩治の投球練習を見た大野投手コーチ

「共演は絶対に見られない光景ですからね。いいコンビになってほしい」

★闘将にブルブル球児

 「球児・浩治」の球児は、ブルペンで捕手の阿部(巨人)と初めてコンビを組み、変化球を交え37球の投球練習を行った。九回に登板を予定している6日の練習試合へ向け、仕上がりは順調だ。02年から2年間、阪神を率いた闘将・星野監督から久々にアドバイスを送られ「緊張しますね。怖いというか…。技術的なこと。フォームです。ミスが出ないように」。苦笑いしながらも、感謝していた。

★走塁練習に重点

 練習メニューに、ベースランニングが加わった。ランナー一、二塁の場面から、右前打で一気に一、三塁の状況を作る走塁を繰り返した。また、全体練習後には青木(ヤクルト)、村田(横浜)、新井(広島)、川崎(ソフトバンク)が特打ちを行った。5日はシート打撃を予定しており、4番候補の村田は「サインに対応した打撃をしたい」と意気込んでいた。 

◆6日の関西選抜との練習試合に先発する涌井(西武)

「守っているのは素晴らしい人ばかりですから、シーズン中と同じように打たせていくピッチングをしたい」

◆初めてブルペンで阿部(巨人)にボールを受けてもらった成瀬(ロッテ)

「新鮮でした。光栄です。力まずに投げられた。僕から積極的に話を聞きにいきたい」

◆ブルペンでコンビを組んだ矢野(阪神)について小林宏(ロッテ)

「投げやすかったです。スライダーの曲がり方などを話しました。セ・リーグを代表するキャッチャーですし、受けてもらってよかったです」