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王監督『北京五輪』は辞退「いつまでもオレやミスターばかりじゃ」

(ワールド・ベースボール・クラシック決勝、キューバ6−10日本、20日=日本時間21日、ペトコ・パーク)世界のトッププロが参加して初めて国別の世界一を争ったWBCの初代王者に日本を導いた王貞治監督(65)が2年後の北京五輪の監督を辞退することが分かった。

世界の本塁打王として米国メディアからもその手腕が注目された大会で、イチローをチームの中心に据え、リーダーとして開眼させるなど、スター軍団を巧みな人心掌握術でまとめあげた手腕は疑いようがないが、今後はジャパンの指揮官からは身を引く考えだ。

王監督はサンケイスポーツに対し「オレは今年66歳。いつまでもオレやミスターばかりじゃいけない。その次の世代が中抜けになっちゃうよ」と話した。3年後に開催予定の第2回のWBC監督についても関心はなく「次のWBCの監督にはちゃんとバントの練習をしとけっていっとくよ」とも話している。

後任監督について阪神・星野仙一SD(55)の名前を出し「星野にやる気があるのかどうか、やる気があるのがいいのか悪いのか分からないが、そのときに適切な人を選べばいい」と話した。

(大沢謙一郎)

★勝利の女神・理恵さん“緊急招集”

“勝利の女神”が、目を潤ませて父の世界一の瞬間を見届けた。王監督の二女・理恵さん(36)が、三塁側の日本ベンチ近くのスタンドで、声をからして応援した。「朝、会ったときの(王監督の)表情を見て、大丈夫そうだと思っていました」。父から「決勝までいったら来なさい」といわれていた理恵さん。観戦した試合の勝率が高く、必勝を期しての“緊急招集”となった。前夜にサンディエゴ入りし、世界一の晴れ姿を見届けた。

★王監督のスパイクなどが米野球殿堂入りへ

WBC初代王者となった王ジャパンから5人が“殿堂入り”することになった。キューバとの決勝後、米ニューヨーク州クーパーズタウンにある野球殿堂のジェフリー・アイデルソン副館長が日本のクラブハウスを訪問。大リーグ開幕日に開設予定になっているWBCコーナーへの展示品の寄贈を求めた。

同副館長によると日本から寄贈されるのは5点。王監督のスパイク、松坂のユニホーム、イチローのヘルメット、上原のグラウンドコート、松中の帽子だという。「最初のWBCにふさわしい歴史に残る決勝だった。この機会にぜひ日本のファンにクーパーズタウンを訪れてほしい」と同副館長はPRしていた。

★22日に凱旋

日本代表は21日、サンディエゴを離れ、チャーター機で日本に向かう。日本には22日夜に到着。成田空港近くのホテルで、王監督や選手の帰国会見が予定されている。

■WBCトロフィー

高級宝飾品店で有名なティファニー社製。高さは約63.5センチ、重さは13.6キロの純銀製。「グローバルベースボール」というWBCのロゴからヒントを得て、デザインされた。ボールを中心に「世界に広がる野球」をイメージしているという。同社の職人が200時間以上をかけて製作した。