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世界最強の二遊間だ川崎&西岡!「スピーディー&ストロング」

西岡

一回のビッグイニングは西岡の内野安打が導火線。王ジャパン最年少がチームをリードした=撮影・原田史郎

川崎

九回、川崎の絶妙なスライディングがキューバを突き放す。ジャパンが誇る若い二遊間が世界に猛アピールした=撮影・リョウ薮下

(ワールド・ベースボール・クラシック決勝、キューバ6−10日本、20日=日本時間21日、ペトコ・パーク)速くて、巧くて、堅い。世界最強の二遊間が世界の舞台でまばゆいばかりの光を輝き放った。24歳の川崎、21歳の西岡。若いふたりがチームの起爆剤だった。

「緊張感がすごく楽しかった。日本の野球が世界で通用するレベル、というのではない。日本の野球が世界を引っ張っていく。パワーだけでないところを見せられた」

声を弾ませたのは川崎だ。この日は、ここまで打率.318の好調さを買われ、1次リーグから通じても初の1番に座った。安打は生まれなかったが、四回の守備ではセペダの中前に抜けようかという打球を、横っ飛びでキャッチ。松坂を救った。

しかし、決勝という舞台で硬くなったのか、その後はミスを連発。六、七回には簡単なゴロをはじく、普段の川崎には信じられないプレー。これをフォローしたのが“相方”の西岡だった。

「ムネさん(川崎)が思いもしないミスをしたけど、決勝のなかでプレーをしている、という緊張感が見ている人にも分かってもらえたと思う」。六回に川崎の失策から2失点。なんとか守りきり、ベンチに戻ると「しっかりしろよ!」とばかりに両手で年上の川崎の顔を挟んでギュッ。カツを入れた。

九回の攻撃では無死一塁から川崎が犠打を失敗。すると2番の西岡が二塁前へ絶妙なセーフティーバント。一、二塁とチャンスを広げた。「ムネさんが失敗したのをカバーしたかったし、狙っていましたよ。僕がアウトになっても、二死二塁でイチローさんでしたから」。二走・川崎は続くイチローの右前打で三塁を回る。本塁のクロスプレーでは、捕手のタッチをうまくかわす鮮やかなスライディングでダメ押しのホームを踏んだ。

「ボクたちはまだ若いし、また出たい。本当に、いい経験ができた。一生懸命やりました」。西岡は胸を張った。

21歳と24歳の二遊間にはまだまだ未来がある。3年後の09年に行われる第2回はもちろん、3回、4回大会も日本の二遊間は安泰だ。

世界相手に王監督の掲げた「スピーディー&ストロング」を見せつけた若い2人が、次の、そしてその次の代表たちにまで、王ジャパンの魂を伝道していく。

(湯浅大)

王ジャパンおめでとう

◆根来泰周プロ野球コミッショナー

「感謝、感動、感激のひと言。日本の野球ファンにもいい夢を与えられたと思う。今、(運営面の)問題を言うつもりはないが、いろんな点で勉強になったと思うし、将来の改善に向けていければいい。今度の成果をみて(次回大会も)優秀な選手が集まってくれると思う」

◆巨人・滝鼻卓雄オーナー

「野球界にいい春が来た。王監督の統率力、指導力、起用法は素晴らしい。3月開催もシーズン前に盛り上げる意味はあった」

◆阪神・星野SD

「よくやったというよりも、ありがとうと言いたい。アジアの野球のレベルの高さを世界に発信できた。それが一番うれしい。王監督には心からご苦労さまといいたい」

◆ロッテ・バレンタイン監督

「この優勝で、世界は日本の実力を知っただろう。これからプロを目指す未来のプロ野球選手にとっても励みになった。ロッテの代表として8試合も戦った選手たちには敬意を払いたい」

◆阪神・岡田監督

「準決勝、決勝と、本当にチャンスをモノにした。久保田は投げるチャンスがなかったけれど、藤川と2人はすごくいい経験になったと思うし、他の選手も、各チームに帰って、誇りをもってやって欲しい」

◆ヤクルト・古田監督

「大きなプレッシャーの中、絶対に負けられない、という姿勢に感動した。野球のすばらしさが再認識されて、これが五輪野球の復活にもつながってくれればうれしい」

◆巨人・原監督

「本当に勝負は最後の最後まで何が起こるかわからない。そういうなかで初めての世界一を勝ち取ったということを、日本の野球人として大変誇らしく思います。感動的な優勝でした。本当におめでとうございます」

◆広島・黒田(1次リーグ直前にケガで離脱)

「日本で野球をしている者としてこの優勝を誇りに思います。(右人さし指打撲で)離脱してしまいましたが、一時期ながらこの日本代表チームの一員でいられたことをうれしく思っています」

◆ヤクルト・石井弘(1次リーグで負傷し帰国)

「最後まで、あの場面にいられなかったのは悔しかった。アジア予選だけでしたが、大きな経験になった。実は、自分の“日の丸”付きのバッグは向こうに置いてきて、チームに帯同しているんです」

◆マリナーズ・城島

「心底、勝ってくれてうれしかった。最初の大会は歴史に残ると思う」

◆三浦知良(横浜FC)

「世界一というのはすごい。この野球の世界一はいろんなことを与えてくれた。あきらめないでがんばる姿勢、みんながまとまると強くなること…。超一流が集まって真剣にやった集中力は一つの芸術だと思う」

◆北の湖・日本相撲協会理事長

「苦しいところからよく勝ち上がった。これは本当におめでたいことです。みんなが一丸となったのが良かった」