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“代打男”福留ダメ押し2点打!最高の出番でいつもと違う輝き

福留

九回に福留が代打タイムリー。韓国戦の代打本塁打につづく最高の仕事をしてみせた=共同

(ワールド・ベースボール・クラシック決勝、キューバ6−10日本、20日=日本時間21日、ペトコ・パーク)サンディエゴの星空に向かって、思い切り右腕を突き上げた。福留が叫ぶ。球場を揺らす歓喜の中心で、世界一の雄たけびをあげた。

「イチローさんのタイムリーで(自分も)イケイケだった。(打った瞬間)ヨッシャと思った」

リードを2点に広げた九回一死満塁。日本にはこの男が残っていた。代打・福留。打球は左前へ鮮やかに糸を引く。試合を決める2点タイムリーだ。

一度は代表入りの打診を断った。「(イチロー、松井秀と)同じ左打者がいるから出番がない」がその理由だった。しかし、松井の辞退で代役が回ってきた。

2次リーグまでの不振でこの2試合は控え。出番がない? いや、最高の出番が用意されていた。準決勝・韓国戦の代打先制2ランに続き、決勝でも代打でこん身の一撃だ。

「外野から走っていくときに(マウンド上の歓喜の)輪を見て世界一を実感した。(五輪と合わせて)金、銀、銅…と違う色を取れてよかった」

違う色。まさに今大会の福留のようだ。“世界一の代打男”が、サンディエゴの星空の下で、いつもと違う輝きを放った。

★多村が先制点を演出

多村が一回一死満塁で左ひじに死球を受けて先制点を演出。五回無死一、三塁からは、三塁線に強烈な当たりの内野安打を放ち、2打点をあげた。「あの三塁線(の当たり)も抜けていればよかったのに…」といいながら笑顔。さらに「おれ、チームの本塁打王ですよ!!」と絶叫。今大会の3本塁打に胸を張った。

★お祭り男・今江が本領発揮

右太もも裏痛の岩村に代わり、今江が2戦連続のスタメン出場。2度の韓国戦では守備のミスや凡打など、いい場面はなかったが、この日は2点を先行した一回二死満塁から意地の中前2点タイムリーを放った。「2点で終わるのとそれ以上に点が入るのは全然違うと思っていた。気持ち的に楽になれた」。昨年の日本シリーズMVP男が最後の舞台で本領を発揮した。