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大塚『世界一』のヨッシャー!昨季までの本拠地で胴上げ投手

大塚

過去2年間で不敗のサンディエゴで胴上げ投手になった大塚。イチローとともに若いジャパンを引っ張った=AP

(ワールド・ベースボール・クラシック決勝、キューバ6−10日本、20日=日本時間21日、ペトコ・パーク)何発もの花火が彩る夜空に向かって思い切り両手を突き上げた。「ヨッシャー!」。最後の打者を宝刀・スライダーで空振り三振に斬った日本の守護神・大塚がマウンドで歓喜の絶叫だ。

「最高ですね。3年前にはメジャーから振られた男が、世界の頂点に立つマウンドに立てたんですから。準決勝、決勝と正直言って胃が痛かったですけど、メジャーでの経験でメンタルコントロールができました」

胴上げ投手となるWBC初セーブに笑顔が弾ける。1点差に追い上げられた直後の八回一死で登板。キューバの追撃ムードを断って、九回の一挙4点を呼び込んだ。最終回に1点を奪われたものの連続三振でゲームセット。二死後マウンドに来て「最後のアウトをきちっととろう」と声をかけてくれた王監督にウイニングボールを届けた。

「八回のピンチからいくと試合前から言われていたので準備はできていた」という決勝は、すべてイメージ通りだった。サンディエゴは昨季までの本拠地。メジャー移籍2年間、ここでは6勝0敗2セーブと絶対的な自信を持っている。

さらにこの日朝には尊敬するパドレスの抑え・トレバー・ホフマン投手(38)に電話を入れ、彼の登板時の曲であるAC/DCの『ヘルズ・ベルズ』の使用許可を得ていた。

「この曲でパワーをもらって締めたいと思っていたんです。快く許可してくれて“アキ・タイムにしろ”と言ってくれました」と大塚。歴代2位の通算436セーブを誇るホフマン顔負けの火消しぶりだった。

メジャーリーガーゼロのキューバを倒しての世界一。「プライドもあるし(メジャーを)自分が代表して勝ちたいとも思った」

21日にはレンジャーズのキャンプ地であるアリゾナ州サプライズ入り。王ジャパンの守護神は、胸を張ってメジャー戦士に戻る。

(田代学)

■データBox

大塚は昨年まで本拠地だったペトコ・パークで、04年が36試合4勝0敗1S、防御率2.15、05年が36試合で2勝0敗1S、同1.23。通算では72試合で6勝0敗2S、同1.70とまだ負けがない。特に、昨年は通算2勝8敗と負け数が多く、防御率も3.59だったが、本拠地に戻ると一変。安定した成績を残していた。

★ハンク・アーロン氏が始球式

通算755本塁打の大リーグ記録を保持するハンク・アーロン氏(72)が始球式を務めた。かつて本塁打競争をしたこともある王監督とは親交があり、試合前にもかかわらず談笑した。会場のペトコパークには多くのキューバファンが集まりサルサを演奏。発売直後に完売したといわれた入場券は当日券が残っていたものの、観客は4万2696人とほぼ満員だった。ただ米国内の関心は今一歩。中継したスポーツ専門テレビ局『ESPN』は試合開始時に延長に入っていた大学バスケットボールの試合を優先。日本が先取点を奪ったシーンは生中継されなかった。

★73万人が観戦

第1回大会の39試合の合計入場者数は73万7112人だった。1試合平均、約1万8900人。大リーグのセリグ・コミッショナーが目標にしていた80万人には届かなかった。

(共同)