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2006.03.22 更新 イチロー「最高の日」!天才は闘い抜いた、日本の誇り誰よりも
大会前から王監督(左)の下で戦う意義を訴えてきたイチロー。日の丸を手に、憧れの指揮官とつかんだ世界一を喜んだ=AP (ワールド・ベースボール・クラシック決勝、キューバ6−10日本、20日=日本時間21日、ペトコ・パーク)野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、日本はキューバを10−6で破り、初代王者に輝いた。球場に大きな日の丸が揺れ、ナインは歓喜。チームを引っ張ったイチロー外野手(32)=マリナーズ=は「野球人生最高の日」と感激。早くもディフェンディング王者として臨む3年後の第2回大会に、出場する意欲をみせた。 ◇ 最後の最後まで背負い続けた“日の丸”の誇りと重圧。王ジャパンを世界の頂点へと引っ張ったイチローは、歓喜の輪で誰かまわず抱きつき、まるで子どものようにはしゃぎまくった。「優勝するつもりでやる」と宣言して臨んだ天才打者。約束は決して破らない。熱い思いを仲間とともに、体全体で爆発させた。 「素晴らしいチームでした。ものすごいプレッシャーもあった。でも野球人生で最高の日です。野球人生で最大の屈辱もあったけどね」 シャンパンファイトでの声がうわずる。15日の2次リーグ、韓国相手に連敗した際には「ボクの野球人生で最も屈辱的な日」と唇をかんだ。あれからわずか5日。こんなハッピーエンドが待ち受けているとは一体誰が想像しただろう。 三塁ベンチ前での試合後のセレモニー。大きな日の丸が登場すると、仲間にうながされ、それを持って先頭に立った。両肩に背負った日の丸を初めて、その手で軽やかに振りかざした。三塁側のスタンドには愛妻の弓子さんの姿もあった。 決勝でも自らのプレーでチームを鼓舞した。五回には左翼線二塁打を放ち、5点目のホームを踏んだ。1点差に詰め寄られた九回一死一、二塁では一、二塁間を破るダメ押しタイムリーで世界一を決定づけた。 「何があってもやってやる、そんな気持ち。けがしようとも、そんなことは関係ない。ボクの体から何かが出ていたんでしょう」。日本から海を渡った天才はメジャーという最高峰でプレーしながら、野球の世界一を決める大会が必要だと痛感していた。それだけにWBCには運営方法などで問題があるのは知りながらも、出場を即決。2月20日の福岡合宿集合日から王ジャパンの実質的なキャプテンとしてチームの士気を高めてきた。 「ずっとチームの先頭に立ってくれた。オレがメジャーリーガーなんだというプライドを持った野球への取り組みがすばらしかった」。決戦前日の決起集会でイチローを自らの横に座らせた王監督。イチローという存在なしにこの栄誉がなかったことは、誰よりも世界の王が知っている。 金メダルを誇らしげに掲げ、約1カ月に及ぶイチローの熱き戦いは歓喜で幕を閉じた。「素晴らしい仲間と野球ができて本当にうれしい。みんなで喜べることはいいなと思った。それを思いださせてくれて感謝している。(09年開催予定の第2回大会出場は)そういう選手でいなければと思う。声がかかる選手でありたいなと思う」。 世界一の仲間たちと勝ち取った世界一の称号。孤高の天才は最後まで感情そのままに、人生最高の笑顔を見せた。 ★シャンパンファイトで絶叫
シャンパンファイトでは王監督(左)の頭からかける。この時ばかりは無礼講=AP ロッカールームで行われたシャンパンファイトでも“主役”はイチローだった。王監督のあいさつとともにスタート。直後からイチローは“集中攻撃”を浴びた。「お前ら、先輩を敬えよ! 本当にふざけた野郎たちだ!!」と笑顔で絶叫。上原はイチローの頭をぐしゃぐしゃとかきまわし“シャンプー状態”に。MLBが用意した105本のシャンパンは、約2分間でなくなった。
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