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上原7回無四球8奪K!強力打線にスキ与えぬ“韓封”ショー

上原

どうだ!! 上原が先発7回を3安打無失点。韓国打線をねじ伏せた=撮影・原田史郎。下はAP

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(ワールド・ベースボール・クラシック準決勝、韓国0−6日本、18日=日本時間19日、ペトコ・パーク)不敗神話は不滅です。WBC準決勝に先発した上原浩治投手(30)=巨人=が、7回3安打8奪三振で無失点。無四球の完ぺきな投球で韓国打線を黙らせた。これで国際大会は21戦12勝無敗。日本を決勝に導いた右腕が、その存在を世界にアピールした。

マウンドでは表情ひとつ変えない男が、ベンチ前で何度も、何度も、力強くガッツポーズを作った。我慢の連続だった投球。先制弾の福留を興奮の表情で迎えた。

「七回に5点も取ってくれたので、とにかく最後は0点で抑えようという、強い気持ちがあの回のピッチングにつながったんです」

攻撃陣が一、三、四回の得点圏走者をかえせず無得点。いつ韓国に流れが傾いても不思議でない状況で、凡打と三振の忍耐投球を続けた。そして飛び出した福留の一発に感情を爆発させると、これに応えるべく、その裏は圧巻の3奪三振(中前打をはさむ)。最も警戒する3番・李承ヨプも最速144キロで、ねじ伏せた。結局7回3安打無失点。国際試合での無敗は21試合に伸び、12個目の白星をもぎ取った。

3日の1次リーグ・中国戦以来、練習試合も含めて3試合ぶりとなる里崎とのバッテリー。広いアウトコース一辺倒となっていた投球を反省し、試合前に入念な話し合い。「内、外、高め、低め、遊びながら大胆にいこか」と国際規格のストライクゾーンを有効に使った。フォークのイメージを持つ韓国にスライダーを多投。「忘れたころにフォーク」(上原)。強打の韓国打線にスキを与えなかった。

口下手なのか、照れ臭いのか、選手と“熱い話”をする機会は少ない。「上原さんは飄々としていますから。あまり野球の話はしないですよ」とは松坂。そんな上原が前日の練習後、ペトコパークのロッカールームで松坂に言った。「(韓国に)負けたら、お前はオレに文句言うやろ」。勝ってバトンを渡すから−。決勝の先発を務める松坂へ“上原流”の決意表明だった。

「(今大会で)3試合投げたけど、きょうが一番よかった。最後に一番いいピッチングができました」。中国戦のウイニングボールは王ジャパン初勝利とあって王監督に手渡したが、この日のボールは守護神・大塚から受け取った。「いい記念やね」。日本に世界一への舞台を用意した国際試合無敗男は、ボールを大切そうにバッグの中へ入れた。

(湯浅大)

★強さの秘密は球場にあり?!

国際大会負け知らずの上原は、強さの秘密として球場を挙げた。「いろいろな国で投げましたが、どこもすばらしい球場。気持ちよく投げられるのが要因のひとつです」。この日も気持ちよくスイスイと投げた上原は、7回を86球で交代。かつてレッズで2度のMVPに輝き、殿堂入りしているジョー・モーガン氏も「球数が少ない。コントロールが素晴らしい」とテレビ解説で絶賛していた。

★原監督も大喜び

上原の好投を巨人・原監督も手放しで喜んだ。この日は千葉マリンでロッテとのオープン戦を行っていたが、途中経過を逐一チェック。「自分のところの選手が活躍してくれて、本当にうれしいですね。(勝利の)結果を聞いて、自分の気持ちもカ〜ッと熱くなりました。あと1試合、頑張ってほしい」と初代WBC王者への期待を寄せた。

★大塚、古巣マウンドでヨッシャー!

守護神の大塚晶則投手(33)=レンジャーズ=が、昨年(パドレス)までの本拠地で締めた。6点リードの九回から3番手で登板。3番から始まる韓国打線を、1四球をはさむ3三振に切った。「(古巣で)決勝ラウンドがあることは知っていたから、ここで投げるのが夢だった。決勝のマウンドにも立ちたい」。会見途中には昨季までの同僚、韓国の朴賛浩投手(32)が歩み寄り抱擁。「日本には、決勝戦でも頑張ってほしい。健闘を祈る」とエールを送られた。