|
2006.03.20 更新 王ジャパン、韓国粉砕し世界一に王手!福留殊勲の代打V弾![]() 3度目の正直だ。日本が韓国を下して決勝進出。上原を中心に勝利の輪が広がった=撮影・原田史郎 ![]() 投打のヒーロー、上原(左)福留(右)とガッチリ握手。“世界の王”が決勝に進む=撮影・原田史郎 ![]() ヨッシャー!! 福留が値千金の代打2ランで均衡を破った=共同 (ワールド・ベースボール・クラシック準決勝、韓国0−6日本、18日=日本時間19日、ペトコ・パーク)3度目の正直だ!! 日本が準決勝で韓国を下し、WBC初代王座に王手をかけた。両軍無得点で迎えた七回一死二塁、福留孝介外野手(28)=中日=が値千金の代打2ラン。王貞治監督(65)のさい配が的中して、この回5点を奪い、結局6−0で宿敵に完勝した。決勝は、20日午後6時(日本時間21日午前11時)。アマ世界一のキューバと対戦する。 ◇ 魂をこめた打球がサンディエゴの神風に乗る。息詰まる0−0の均衡を、力づくで破る右中間への大飛球。七回一死二塁、福留が放った代打2ランを見届けた王監督が、着弾と同時に渾身のガッツポーズを見せた。 「(福留は)調子はよくなかったから先発から外したけど、チャンスがあればと思っていた。韓国の投手がサイドに変わったので、あそこは福留君しかないと思って打席に送りました」 “世界の王”のさい配がズバリ的中だ。韓国と3度目の決戦。「2度負けているから」と、まずは打線改造に着手した。大会打率.105の不振の福留を外し、イチローを3番に。その一方で「きのう、きょうの練習はよかった」と福留の復調も感じつつあった。試合前には外野にいた福留に歩みより、両肩をもみながら「いい場面がきたらいくからな」。その約束が殊勲の一発を呼んだ。 「届け、届いてくれ!という気持ちだった。技術じゃない。気持ちで打ちました」。値千金の決勝2ランに福留自身も興奮していた。どん底から這い上がった男に勇気をもらった日本は里崎、代打・宮本、イチローのタイムリーも飛び出し“ラッキー7”に6安打を集中。一挙5点で試合を決めた。 「韓国に勝ちたいという気持ちがチーム全体にみなぎっていたよ」と、王監督は言う。その負けん気が、倍返しのリベンジにつながった。選手の様子を見て、決勝進出を信じて疑わなかった王監督は、準決勝第1試合前のキューバ−ドミニカ戦を視察。さらに、19日(日本時間20日)のディナーも予約していた。首脳陣、選手、スタッフ、トレーナーら全員を集めて、総勢約60人の大決起集会をポケットマネーで開く。 この一丸ムードは、たとえ誤審があっても、もう断ち切れない。アマ最強のキューバが相手でも動じることはない。「過去にキューバと対戦した日本より、今回のチームの方が最強だと思っている。決勝まで来たことに自信を持って、思い切って自分たちの野球ができればチャンスはある」 最後に王監督は、高らかに世界一獲りを宣言。神風に後押しされた王ジャパンが、記念すべきWBC初代王者に上りつめる。 (大沢謙一郎) ★米国も絶賛日韓戦を米国内でテレビ中継したスポーツ専門局ESPNは、日本の戦いぶりを「リマーカブル(驚くべき)」と表現し、七回の代打策がことごとく的中したときは「グレート(素晴らしい)」を連発した。アナウンサーのジョン・ミラー氏はベテラン。王監督の一本足打法が誕生したいきさつを紹介するなど日本球界の事情に詳しく、放送中も王監督のことを「オーサン」と呼んでいた。 ★後輩は雄叫び王監督の母校、早実の後輩たちも快勝に喜びの声を上げた。和泉監督は日本代表の決勝進出に「自分のことのようにうれしい。大先輩がああして戦っている姿を見せて下さることで、選手たちも感じるものがあるはず」と笑顔を見せた。後藤主将は「王さんのように自分たちも勝ちたい」。エースの斎藤も「大先輩に負けないように、自分たちも頑張っていきたい」と意気込んだ。 ![]() |
|