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イチロー「3敗は許されない」…自身の美学“魅せて勝つ”を封印!

イチロー

日の丸を背に気合十分のイチロー。みせてくれ、豪快なリベンジを!! =撮影・原田史郎

米カリフォルニア州サンディエゴ17日(日本時間18日)湯浅大】もう負けない!! 日本は18日午後7時(日本時間19日正午)、準決勝で韓国と対戦する。決戦を前に、イチロー外野手(32)=マリナーズ=は「魅せて勝つ」という自身のプライド、美学を捨てて、勝利をもぎ取りにいくことを宣言した。

ギュッと唇をかみしめた。“サンディエゴの奇跡”から一夜明け、イチローの目がギラついていた。

「気持ちの切り替え? きょうは練習でしたから。試合だったら難しいでしょうね」

あきらめていた準決勝進出が、まさかの米国敗退で転がりこんだ。前夜は歓喜に浸った。仮に前日練習のこの日が試合当日だったら…。幸い、2次リーグ最終戦(16日)から中2日。気持ちを切り替えるには十分だった。

サンディエゴのやわらかな日差しのなか、日本は約1時間半の最終調整。イチローはフェンスの外から見学している約20人の日本人ファンのため、得意の背面キャッチを連発。リラックスムードを漂わせた。フリー打撃後も最後までグラウンドに残り、外野フェンスのチェックに時間をかけた。練習後、さらにその目は鋭さを増した。

「(同じ相手に)3敗は許されない。僕らはプロですから。本当は勝つだけではいけないんですけど、あすは何が何でも勝ちにいく」

2次リーグ開幕直前、プロは“魅せて勝つ”ことができなければいけない−という自身の美学を口にしていた天才が、そのプライドを捨ててまで、勝利にこだわる。

実はここペトコ・パークは昨年6月26日のパドレス戦で、昨シーズンでただ1試合、疲労を考慮してという理由からスタメンを外れた場所。「高い年俸をもらっているから」の思い、出場へのこだわりを断たれた因縁の球場が決戦の地だ。

「楽しみにしています」。日本は先攻。イチローが先陣を切る。屈辱、因縁、悔しさ…。すべてを晴らすときがやってくる。

◆右太もも裏痛で欠場が濃厚な日本・岩村

「ここまできたら戦いたい気持ちはあるけど、万全ではない状態で迷惑をかけるのも…」

◆三塁の守備練習を行った日本・小笠原

「何もコーチからは言われていないが、何があるか分からない。用意はしておく」

◆日本・多村

「いずれにせよ(ボールは)ホームベースの上を通過するわけだから、しっかりと打ちたい」

◆日本・松中

「状態は悪くない。本塁打が出ればうれしいが、勝つことが目標。日本が強いんだということを示したい」

★王監督が打線改造に着手…福留外し金城を起用も

王監督は決戦を前に「今度は何としても勝ちたい」と宣言。そのためにも「あと1試合だから調子のいい者を使っていく」と打線改造に着手する方針で、打率.105と不振の3番・福留を外し、6番で金城を起用するプランが浮上。3番には多村を起用、右太もも裏痛で欠場が濃厚な岩村に代わり小笠原が5番に昇格しそう。さい配面でも「選手をどう動かすかに専念したい」と気合十分だった。

WBC準決勝・日本代表の予想スタメン
選 手(所 属) 打率
イチロー(マリナーズ) 24 .292
西 岡(ロッテ) 22 .364
多 村(横 浜) 20 .250
DH 松 中(ソフトバンク) 22 .409
小笠原(日本ハム) 21 .286
金 城(横 浜) .333
今 江(ロッテ) .333
谷 繁(中 日) .000
川 崎(ソフトバンク) 18 .333
先 発 上 原(巨 人) 1勝0敗 防御率2.70
【注】成績はWBCでのもの

■データBox

日本は韓国に1次リーグ●2−3、2次リーグ●1−2でともに1点差負け。
 チーム打率は韓国戦2試合に限ると.206。4番・松中が8打数3安打と当たっているが安打はすべて単打、うち1本が内野安打。一方で、本塁打2本は川崎と西岡の快足コンビ。韓国打線も日本戦のチーム打率は.138と低い(通算.262)が、わずかなチャンスで効率よく得点している。
 日本は過去2戦とも八回に決勝点を取られ、1次リーグは李承ヨプ(右越え本塁打)、2次リーグでは李鐘範(左中間二塁打)と日本球界に在籍したことのある選手に決勝打を浴びた。今回も終盤の失点が勝敗を左右しそうだ。

日本のプロ選手参加後の韓国戦
年・月・日 ●○スコア 大会 開催地
99・9・17 ●3−5 アジア野球選手権(決勝リーグ) ソウル
10・22 ○4x−3 4カ国国際大会 大阪
11・5 ◯5−2 インターコンチネンタル杯(予選リーグ) シドニー
00・9・23 ●6−7 シドニー五輪(予選リーグ)  〃
27 ●1−3    〃   (3位決定戦)  〃
01・10・31 ○11−3 4カ国国際大会 神戸
11・16 ○3−1 ワールドカップ(準々決勝) 台北
02・10・6 ●0−9 アジア大会(予選リーグ) 釜山
03・11・7 ◯2−0 アジア野球選手権(決勝リーグ) 札幌
06・3・5 ●2−3 WBC(1次リーグ) 東京
3・15 ●1−2  〃 (2次リーグ) アナハイム
【注】日時は現地時間