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2006.03.18 更新 王ジャパンに神風吹いた!失点率0.01差で準決勝進出![]() 執念で“神風”を吹かせた王監督。「日本の野球を世界に示す」と韓国への雪辱、そして再び世界一への野望に挑む=撮影・原田史郎 【米カリフォルニア州アナハイム16日(日本時間17日)大沢謙一郎】王ジャパンに神風が吹いた。2次リーグ1組最終試合で、米国がメキシコに1−2で敗れる番狂わせ。自力がなかった日本が、失点率で米国を上回り、準決勝進出が決まった。王貞治監督(65)は「99%ないと思っていた。神風が吹いた」と感激。サンディエゴの奇跡という追い風に乗って、18日(日本時間19日)の準決勝、エース上原を立てて、韓国との3度目の決戦に臨む。 ◇ 使者からの吉報に大きく目を見開いた。中華料理店でのディナーを終えた王監督の元に、店内のテレビで試合終了を見届けた関係者が全力で駆け寄り、米国の敗戦を知らせた。 「何、ゲッツーか! メキシコが勝ったのか! いや…、正直99%ないと思っていた。神風が吹いたよ。夢みたいだ」 渾身の力で左拳を握った王監督の周囲でメキシコ人客を巻き込んだバンザイコールが起きた。王ジャパンに奇跡が起きた。 この日、担当記者を招集し夕食に誘った。米国戦は1−1の四回表までテレビ観戦。右翼ポールに当たったメキシコの本塁打を二塁打と判定したデービッドソン審判の誤審も目撃した。だが王監督は不満を言うこともなく、「これでメキシコに火がつくんじゃないか」と予言した。 到着した中華料理店でも試合は中継されていたが、あえてテレビが見えないテーブルを選んだ。 「じゃあ、きょうはみんなバドワイザーで」 米国を飲む、という意味を込めてビールの銘柄を米国産に指定。全員で飲み干したビールは1試合のアウト分の27杯。指揮官の執念が、米国の野望を飲み込んだのだ。 宿舎に戻った午後9時には選手を招集し、緊急ミーティングを開いた。 「みんなが頑張った結果、こうなった。もっと失点していればチャンスはなかった。胸を張っていこうじゃないか」 米国の自滅も王監督は苦しい戦いの中で力を絞り出した結果だと選手をたたえた。誤審にも切れることがなく九回二死まで試合をもつれさせた米国戦。1失点に抑えたメキシコ戦。この2戦の結晶が、0.01という米国との失点率の差につながった。一度は散った、と覚悟した。だからこそ失うものはなにもない。王監督は3度目の対戦に目を向けた。 「韓国よりうちの方がプレッシャーはない。日本のファンの皆さんに華々しさを見せ、日本の野球を世界に示したい」 蘇った王ジャパンが、再び世界一に向かって登り始めた。 ★上原に任せた!国際大会負け知らず![]() わずかな可能性を信じて汗を流した上原(右は清水)。あとは任せた=撮影・原田史郎 国際大会負け知らずの上原が、満を持して韓国戦に立ち向かう。ここまで同大会20戦11勝無敗。万全の実績で経験を誇るエースが、韓国打線を封じ込める。 「試合? ちょっとだけ見ました。コメントは明日、お願いします」 宿舎の自室のテレビで米国Vsメキシコを少しだけ見たという上原。試合が終わると第2先発の清水とともに、外出した。気負いはない。 これだけの国際大会に出場していながら、プロ入り後は韓国戦での登板はナシ。それでも大学時代には5試合に登板し、3勝を挙げて防御率は2.18。やはり頼もしい。 「上原しかいない。経験も豊富だし、期待に応えるピッチングをしてくれるだろう」。王監督も絶大な信頼を寄せた。2次リーグでは80球だった球数制限が準決勝では95球まで増える。制球力のある上原なら最低7イニングは任せられるだろう。 日本のセミファイナル進出が“運”だけではなかった、ということを、王ジャパンのエースがマウンドから全世界へ証明してみせる。 (湯浅大) ★清水に汚名返上のチャンス!上原を引き継ぎ、2番手登板予定の清水も、まさかの“逆転進出”にビックリ。「これで(韓国戦は)3度目の正直ですね。登板はあると思います。投げるつもりで頑張りますよ」。12日の米国戦では反則投球でリズムを崩し、同点弾を浴びただけに、汚名返上のチャンスだ。 ★球児「助かりました」神風に最も救われたのはこの男かもしれない。米国戦でサヨナラ打、韓国戦で勝ち越し打と2度も痛打された藤川は試合後、宿舎ロビーに姿を現し、「助かりました。その一言に尽きます。それだけで勘弁してください」とほっとした表情を見せた。 ★根来コミッショナーが渡米日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー(73)が17日夕、WBC準決勝観戦のため渡米した。敗退なら観戦しないことになっていたため、朝は通常通り事務局へ出勤。しかしメキシコがリードすると、都内の自宅へ戻り、日本の準決勝進出が決まると成田空港へ向かった。 「3度目は勝ってほしい」と韓国へのリベンジを期待。サンディエゴではMLB首脳との接触もあるが「(誤審を)蒸し返すようなことはしない。だが日本は事業と運営を別にするべきと主張してきた。(審判問題など)運営面で今後への検証をしっかりやってほしい」と、09年の第2回大会での改善を求めた。 ■視聴率もアップ日本国民もWBCに熱視線を送っている。16日にTBS系列で放送された2次リーグの日本−韓国戦が平日の昼間にもかかわらず、平均視聴率14.4%を記録。三振に倒れて最後の打者となった多村(横浜)の打席では、瞬間最高21.3%をたたき出したことがわかった。 ![]() |
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