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3番・多村、5番・福留で2発!王ジャパン新打線に手応え

多村(右)

3番に昇格した多村(右)が左翼へ一発。5番・福留(左)にもランニング本塁打が出た=撮影・原田史郎

米アリゾナ州メリーベール10日(日本時間11日)=湯浅大、大沢謙一郎】土壇場で打ったカンフル剤が効いた。3番に昇格した多村が大当たり。新打線の目玉が左翼席へ一発を打ち込んだ。

「自分のベストを尽くすだけ。何番でもいいから、試合に出れる喜びを感じたいです」。

1次リーグ2発の好調さをキープする3本目に声が弾む。これまで3番に座っていた福留が1次リーグからの5試合で14打数1安打。3番スタメンを聞いたハマの大砲は「びっくりした」というが、戸惑いはなかった。一回に左前打、三回には三塁内野安打。そして六回に特大の一発。ブルワーズのネッド・ヨスト監督(50)が「メジャーでも十分通用する」とほれ込んだほどの一撃だった。

しかも、5番に下がった福留が六回にランニング本塁打。打線の再編成を決断した王監督も十分な手応えを感じていた。「多村は調子がいいからね。得点できる打線を作らないと。誰かがいなかったから勝てませんでしたなんて、口が裂けてもいわないよ」。ついに腹をくくった“世界の王”は、胸を張って決戦の地アナハイムへ乗り込んだ。

★福留が意地のランニングHR

3番から5番に打順が下がった福留が、意地のランニング本塁打。3番に昇格した多村が左翼にアーチを架けた六回に続いて快音。右翼フェンスを直撃する打球を放ち、球が外野を転々とする間に生還した。「気持ちは一緒。やることも変わらない。あんまり打撃の調子はよくないけど、そんなことは言ってられない」。アトランタ、アテネ五輪に出場し、国際経験は豊富。2次リーグで汚名返上する。

★イチロー快音ストップ

イチローが快音なしで最後の練習試合を終えた。2試合連続マルチ(複数)安打を記録していたが、この日は5打数ノーヒット。空振りで2三振を喫し、九回は二死二塁の一打同点機で二ゴロに倒れた。「チーム状態? それは監督に聞いてください。雰囲気作りの大切さを感じる? それはあるね」と険しい表情。口数が減ったイチローに、プレーでチームを引っ張れないもどかしさがうかがえた。