2008年04月03日 更新
沖縄尚学・東浜、打撃直撃も気迫の投球で5回0封

八回、強烈な打球を左ひざに受けて倒れ込む東浜。それでも見事なロングリリーフをみせた
(第80回センバツ高校野球大会、第12日、準々決勝、沖縄尚学4−2天理、2日、甲子園)沖縄尚学(沖縄)は天理(奈良)に4−2で勝ち、優勝した99年以来の4強入り。ベスト4が出そろい、3日は聖望学園(埼玉)−千葉経大付(千葉)、東洋大姫路−沖縄尚学の準決勝が行われる。
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細身の体がマウンドで崩れ落ちた。八回二死から天理・奥田が放ったライナーが、東浜の左ひざ内側を直撃した。
「足がなくなったと思いました」
痛みに耐えながらベンチ裏で医師の診察を受けた。骨に異常はなく、大きな拍手に迎えられて再登場。「骨折していても投げるつもりだった」。
先発を任せた左腕の上原が4回2失点した後を受けてのマウンド。負傷後は気合の投球を見せ、5回のロングリリーフを4安打無失点で乗り切った。
沖縄勢として甲子園通算70勝。比嘉公也監督(26)がエースとして成し遂げた99年以来の優勝に「M2」だ。宿舎でひざを冷却、湿布して東洋大姫路との準決勝に備えた東浜は「次が一番大事」と闘志をみなぎらせた。
(田中浩)
■東浜 巨(ひがしはま・なお)
1990(平成2)年6月20日、沖縄・うるま市生まれ、17歳。小学2年のとき「与那城ストロング」で軟式野球を始め、与勝中では3年時に県大会優勝、九州大会4強。沖縄尚学では1年秋からエース。昨夏は県4強。家族は両親と祖父母。1メートル81、69キロ。右投げ右打ち。
◆甲子園で初登板、先発して4回2失点の沖縄尚学・上原亘
「少し緊張して制球が乱れたけれど、楽しかった。次に投げるときは自分本来の投球をしたい」
◆九回に適時打の沖縄尚学・高甫(たかほ)
「絶対に点を取るという気持ちで打席に入った。思い切り振り切って、しっかりとらえられた」
★沖縄勢、春夏通算70勝
沖縄尚学の勝利で、沖縄勢は春夏の甲子園大会で通算70勝。また、沖縄勢がセンバツ初対戦で奈良勢を破った。夏は1990年の第72回大会決勝で1度だけ対戦しており、沖縄水産が0−1で天理に敗れ、全国制覇を逃した▽無失策試合 準々決勝の天理−沖縄尚学で記録。今大会5度目。
★天理・森川監督苦笑い
一回一死二、三塁で4、5番が凡退。乱調の相手投手を攻めきれず、森川監督は「ああいうところで点を取りきれないから、流れが変わって逆転される」と苦笑い。1点を追う八回は無死一塁からのバントが投飛となり併殺に。「バントに尽きる。向こうは決め、こっちが決められない」と指揮官は肩を落とした。
◆四回に本塁打を放った天理・古田
「打撃の調子は良かったけど、一回のチャンスで打てなかったのは痛かった」
■データBOX
選手と監督で甲子園優勝を経験している指揮官は過去13人。最近では、昨年のセンバツを制した常葉学園菊川・森下知幸監督が、浜松商の主将として1978年のセンバツで優勝している。今大会は比嘉監督のほか、千葉経大付・松本吉啓監督が桜美林のエースとして76年夏に初出場初Vを果たしており、14人目の候補は2人いる。









◆五回に勝ち越しのスクイズを決めた沖縄尚学・伊志嶺
「キャッチャーゴロにならないように注意した。東浜は安定感があるので1点でもリードしようと思った」