2008年03月23日 更新

第80回センバツ高校野球大会

東北・萩野、圧巻の10Kも“緩み”悔やんで散る

八回に痛恨の勝ち越し打を許した萩野(撮影・伊藤奈々)

八回に痛恨の勝ち越し打を許した萩野(撮影・伊藤奈々)

 (第80回センバツ高校野球大会、第1日、1回戦、北大津3−2東北、22日、甲子園)第80回の記念大会が開幕した。北大津(滋賀)も東北(宮城)に3−2の逆転勝利をあげた。

 獅子奮迅の活躍も実らなかった。プロ注目の左腕、東北・萩野裕輔投手(3年)が、八回まで毎回の10三振を奪いながらも2−3で初戦敗退。自責点は1だったが、エースは、わずかな気持ちの“緩み”を悔やんだ。

 「最初に2点取れて勝てるかな…と。それがいけなかった。三振がいくら取れても意味がない」。五回までに自身の安打などで2点を先行しながら、七回に死球でリズムを崩し失策がらみで失点。八回に失策と安打で逆転された。

 「もっと成長しないといけない」と萩野。真のエースへ向け、夏までにさらなる鍛錬を積む。

★河合2失点も反省

 右腕、河合はチーム打率.359を誇る東北打線を6安打2点に抑えた。しかし、スライダーに頼る内容で「準決勝、決勝までいくことを考えたら、真っすぐでも抑えないと」と反省する。2回戦は強豪の横浜戦。「一番試合したかった相手。内のストレートを使って横浜に勝ちたい」と闘志を燃やした。

★「ハツラツ」宣誓、中京・矢沢主将

 中京大中京(愛知)の矢沢主将が選手宣誓の大役を無事こなした。やや言葉に詰まったが、早口で話し終え「ホッとした気持ちでいっぱい」と笑顔だった。球場の改装を受け、自分で考えたという「ニュー甲子園」のフレーズに続けて「はつらつとしたプレーをすることを誓う」と締めた。「チームメートや周りのキャプテンからも良かったと言われた」と達成感に浸った。

★新甲子園お披露目、開会式に4万人

 第1期改修工事で新しくなった甲子園の内野スタンドがファンにお披露目された。生まれ変わった球場をいち早く見ようと、26人の徹夜組を含む1300人が列をつくって午前6時50分の開門を待ちわびた。内野席の一部前売り券が完売する盛況ぶりで、開会式には4万4000人のファンが詰め掛けた。今秋から始まる第2期工事では外野席の改修や銀傘の掛け替えなどを行い、2010年3月に工事が終了する。

★谷村新司、高校生らと大会歌

 開会式を前に、80回大会の記念事業として歌手の谷村新司さんが、自らが作曲した大会歌「今ありて」を、神戸山手女高(兵庫)の在校生や卒業生らと歌った。65回大会から使われている大会歌で、昨年8月に死去した阿久悠さんが作詞した。谷村さんは「観客との一体感があって、歌っていて幸せでした。阿久さんの歌詞をかみしめながら歌いました」と感慨深げに話した。