2008年01月26日 更新
【高校】沖縄尚学の“V腕”比嘉、今度は監督で全国制覇だ!

エース東浜(左)が、比嘉監督(右)に続いて全国制覇を目指す(撮影・山下千穂)
3月22日に開幕する第80回選抜高校野球大会(甲子園)の出場校を決める選考委員会が25日、大阪市内で開かれ、沖縄尚学(沖縄)、聖望学園(埼玉)など36校が選出された。連覇を狙う常葉学園菊川(静岡)、2年ぶりの優勝を目指す横浜(神奈川)に加え、21世紀枠では安房(千葉)成章(愛知)華陵(山口)の3校が選ばれた。また守備力重視の希望枠は一関学院(岩手)に決まった。組み合わせ抽選会は3月14日。
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全国で最も早い桜の開花を迎えている南国・沖縄に、吉報。沖縄尚学のグラウンドにも、3年ぶりに歓喜の“桜”が咲いた。その中心で、MAX146キロ右腕・東浜が満開の笑顔だ。
「1戦1戦を大切に、その結果優勝できたらうれしいと思います。比嘉先生に並びたいです」とプロ注目のエースが、比嘉公也監督(26)を尊敬のまなざしでみつめた。
比嘉監督は、99年センバツ優勝時のエース。沖縄県勢が春夏甲子園を通じて、悲願の初優勝を遂げた際のエースだ。一昨年の沖縄大会前に母校の監督に就任。初の甲子園采配(さいはい)となる。
「よく、当時のチームと似ているといわれますが、このチームのほうが投手力がはるかに上です」と言い切るほど、東浜の存在は大きい。
カーブ主体の投手だった比嘉監督。教えを請う東浜も速球に加え、80−90キロのスローカーブが最大の武器だ。同じカーブ投手として通ずるものは多い。「速球にこだわりたいですが、スローカーブだと1球で仕留められる確率が高いといわれ、チームのための投球を心がけています」と東浜。
同校合宿所の食堂には、“比嘉投手”が成し遂げた全国制覇の写真を筆頭に、歴代の甲子園出場の際の記念パネルが飾られている。「今度は、僕たちの写真がそこに並ぶんですね。優勝して、並べたいです」と目を輝かせるエース。監督から全国制覇のDNAを受け継ぐその右腕で、再び“沖尚旋風”を巻き起こす。
(山下千穂)
★常葉学園菊川・森下監督以来の選手&監督Vへ
沖縄尚学の比嘉監督は99年のセンバツ優勝投手。選手、監督として甲子園の優勝を経験しているのは、最近では昨年のセンバツを制した常葉学園菊川の森下知幸監督(浜松商高で78年センバツV)。ほかには選手として海草中で39、40年夏、明星監督として63年夏に優勝した真田重蔵氏、広島商で選手として73年夏、監督として88年夏に優勝した川本幸生氏らがいる。
■比嘉 公也(ひが・こうや)
1981(昭和56)年6月29日、沖縄県生まれ、26歳。沖縄尚学高では投手兼外野手として甲子園に2度出場し、99年春に優勝。愛知学院大に進学し、在学中にコーチとして03年夏の甲子園に帯同。06年から沖縄尚学高の監督に就任。1メートル75、65キロ。社会科教諭。
■東浜 巨(ひがしはま・なお)
1990年6月20日、沖縄・うるま市生まれ、17歳。与那城小2年で与那城ストロングで内野手として野球を始め、小4で投手に転向。与勝中3年時は九州大会3位。沖縄尚学2年春からエースで、昨夏の沖縄大会は4強。最速146キロ。あこがれの選手は日本ハム・ダルビッシュと阪神・藤川。趣味はDVD鑑賞。家族は両親。1メートル81、70キロ。右投げ右打ち。
★平安は“最後”の甲子園…4月から校名変更
平安(京都)がセンバツ大会の最多出場回数を36に伸ばした。1908年創部の伝統校は4月1日から龍谷大付属平安に校名を変更するが、大会期間中の呼称は平安で通し胸に「HEIAN」と入ったなじみ深いユニホームを着る。山口主将は「すごい高校で誇りを持っている。伝統校に恥じない試合をしたい」と意気込んだ。夏は3度の優勝を誇るが、春の初優勝を目指す原田監督は「いつも制覇、という気持ちでやっている。そこまでいってくれれば言うことはない」と力を込めた。
★常葉学園菊川、史上3校目の春連覇に自信
常葉学園菊川(静岡)が史上3校目の春連覇に挑む。戦前の1929、30年の第一神港商(現市神港=兵庫)と81、82年のPL学園(大阪)の2校しか成し遂げていないが森下監督は「けがもなく、いい状態で臨めればやれる」と自信たっぷりだ。昨夏の甲子園大会4強メンバーが9人残り、犠打を使わない攻撃野球は健在。3季連続の出場で、甲子園での戦い方を選手が熟知していることも偉業に夢が膨らむ理由の一つだ。
★横浜は「平常心」で2年ぶりVに挑む
関東大会優勝、明治神宮大会準優勝で、東の横綱として2年ぶりのセンバツ優勝に挑む。「両大会の結果からどうしても注目されるでしょう。普段の練習通りにできれば結果はついてくる」と渡辺監督は平常心を強調する。小川主将も「出るからには優勝を目指します。ウチらしいスモールベースボールを見せたい」と機動力野球に自信を見せた。
◆日本高野連・脇村春夫会長
「例年より4校増えた分、いろいろ特徴のある学校が選ばれた。初出場のチームとともに、平安や中京大中京の伝統校も出場することで面白い大会になると思う」
★各校OBも「頑張って」
◆東北高OBの日本ハム・ダルビッシュ
「悔いのないようにしっかり準備し、試合は存分に楽しんでください」
◆関東一高OBの日本ハム・武田勝
「昔は春といえば関東一というイメージがありました。ひとつでも勝って、全国に関東一の名前を広めてもらいたい」
◆水戸商OBのヤンキース・井川
「キャンプ地にいるため、応援に行けませんが活躍を心から祈っています。日本全国の高校野球ファンに、水戸商魂を見せてください」
◆横浜高OBのロッテ・成瀬
「自分が出場した年(03年)の決勝戦で大敗(●3−15広陵)してしまい悔しい思いをしました。強い横浜高校を見せてほしいです」
■補欠校
▽北海道 北照、武修館▽東北 盛岡大付(岩手)▽関東 花咲徳栄(埼玉)、霞ケ浦(茨城)▽東京 国士舘、東亜学園▽東海 市岐阜商(岐阜)、常葉橘(静岡)▽北信越 高岡一(富山)、福井商(福井)▽近畿 奈良大付、郡山(以上奈良)▽中国 鳥取西(鳥取)、開星(島根)▽四国 済美(愛媛)寒川(香川)▽九州 沖学園(福岡)、佐賀学園(佐賀)▽21世紀枠 五所川原農林(青森)、畝傍(奈良)
【注】高岡一は希望枠の補欠校
★発表
第80回選抜高校野球大会(3月22日から13日間・甲子園)の主催者は、同大会で使用するプラカードの文字を「国際高校生選抜書展」の地区優勝10校の生徒が書くと発表した。









◆平安OBの阪神・桧山
「センバツ出場おめでとうございます。平安高校という名前では最後の出場となり残念ですが、後輩たちにはいい思い出が作れるように頑張ってほしいです」