2007年08月20日 更新
高すぎたベスト4の壁…帝京が2年連続サヨナラ負け

馬場崎(左から2人目)が生還し、帝京の(右から)垣ケ原、鎌田はぼう然(撮影・伊藤奈々)
(第89回全国高校野球選手権大会、第12日、準々決勝、帝京3−4x佐賀北、19日、甲子園)準々決勝2試合を行い、帝京(東東京)は佐賀北(佐賀)に十三回二死から3連打を浴び、3−4のサヨナラ負けを喫した。
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たどりつけなかった全国の頂点。ベンチ裏の通路で帝京ナインは、人目もはばからず号泣した。
「後手後手でした。1点でも2点でも差をつけられれば勝てたのに、攻めの甘さかな」。前田三夫監督(58)は、悔しさを押し殺しながら振り返った。九回一死満塁のピンチを乗り切り、3−3で延長に。しかし、この大会から背番号「1」を背負う垣ケ原が十三回二死から3連打を浴び、力尽きた。
3年生15人は、年間数日しかない休みの日でも、みんな集まりボウリング大会や映画鑑賞などでワイワイと過ごす仲良し同士。練習ではお互いのプレーの足りない部分などを遠慮なく指摘し、けんか腰の言い争いもしょっちゅうだった。
スタートは、昨年8月17日の夏の甲子園準々決勝・智弁和歌山戦。4点ビハインドの九回に8点を奪い大逆転しながら、その裏に5点を許しサヨナラ負け。それから367日。「自分に厳しくしてきました」という二塁手の上原は八回二死、中前へゴロで抜けそうな当たりに飛びつき、遊撃の杉谷拳にグラブトス。杉谷が一塁へ送球してアウトにする超美技も日ごろの真剣勝負のたまものだった。だが、2年連続準々決勝でのサヨナラ負けという結果はあまりに皮肉だった。
今春のセンバツでもベスト4で敗退。今季の公式戦26勝2敗の黒星2つはいずれも甲子園で喫した。「今年は勝ちたかったねえ」という前田監督の言葉には実感がこもっていた。
(田中浩)
★主砲・中村悔し…勝負どころで敬遠
主砲の中村は勝負どころの十、十二回に連続敬遠され、3打数3安打ながら打点なし。「勝負してほしかった」と唇をかんだ。2回戦の神村学園(鹿児島)戦で左足首をねんざし、完調ではなかったが、鋭い打球を飛ばし続けた。松井秀喜(星稜、現ヤンキース)と並んでいた高校通算60本塁打を甲子園で更新することはできず、「目標はプロ。上でやれるように頑張りたい」と涙は見せなかった。
◆登板1試合、わずか2/3回で最後の夏を終えた帝京・大田
「甲子園は自分を成長させてくれる場所だけど、自分の力のなさを思い知らされる場所でもありました」
◆来年のチームの中心となる帝京・杉谷拳
「接戦をあまりやっていない分、再試合を経験している佐賀北の方が落ち着いていた。新チームは、ぼくが引っ張らないと」









◆三回からリリーフし、十三回二死からの3連打でサヨナラ負けした帝京・垣ケ原
「最後は直球。やれることはやったので、悔いはありません」