2007年08月19日 更新

14Kも実らず…文星芸大付・佐藤は涙のバースデー

熊代に決勝弾を浴びた佐藤。リベンジはならなかった(撮影・伊藤奈々)

熊代に決勝弾を浴びた佐藤。リベンジはならなかった(撮影・伊藤奈々)

 (第89回全国高校野球選手権大会、第11日、3回戦、今治西6−2文星芸大付、18日、甲子園)文星芸大付(栃木)は今治西(愛媛)に逆転負け。初の8強はならなかった。

 リベンジを果たせず、佐藤の18歳の誕生日は涙にぬれた。

 「みんなが2点取ってくれたのに、守りきれなくて申し訳ないです」

 三回に2点の援護をもらった佐藤は、インコースを大胆に突く強気の投球で五回まで無安打の快投。しかし、初安打を許した六回に「球1つ分甘くなった」と3安打で同点にされると、九回には熊代に内角の直球を左翼席に運ばれ計6失点。14奪三振も実らなかった。

 今治西は昨夏の2回戦で敗れた相手。組み合わせ抽選で、3回戦で対戦できることが分かった瞬間から照準を合わせた。再戦するために1、2回戦を1人で投げ抜いた。「昨年は弱気だった」とハートを鍛え直し、成長した姿をみせた。

 そして臨んだリベンジ戦。敗れたものの「弱気になった場面は1つもない。自分の投球に満足してます」と左腕は納得の表情で甲子園を去った。

(星直樹)

★昨年夏に続き今治西に敗退

 昨夏と同じく、今治西に敗れた高橋監督は「中盤までベストピッチングをしてくれた。(九回の本塁打は)仕方がない」と、エースの佐藤をかばった。攻撃では七回が分かれ目だった。一死一、三塁で佐藤にスクイズのサインを出したが失敗。高橋監督は「早く勝ち越しの1点を取ってやりたかった。あれで(佐藤が)少し気落ちしたように見えた」と話した。

★今治西のエース・熊代、勝ち越しソロに興奮

 エースで4番の活躍で8強だ。九回に勝ち越しソロを放った熊代は「完ぺきに抑えられていたので、何とかしたかった。打った瞬間入ったと思った」と興奮気味。カウント0−2から振り抜き「待ち通り。しっかり(バットを)内から出せた」。大野監督も「塁に出てくれと思っていただけに驚いた」と会心の一発を喜んだ。

◆熊代について今治西・潮

「低めを突く丁寧な投球だった。2点先に取られ、ピンチも何度かあったが、粘り強く守り切れた」