2007年08月19日 更新
投打で圧倒!帝京が“死のブロック”突破し8強進出

帝京は二回に4点を先制(本塁生還は本間)

投げては垣ケ原が完封の快投を見せた
(第89回全国高校野球選手権大会、第11日、3回戦、帝京6−0智弁学園、18日、甲子園)3度目の優勝を狙う帝京(東東京)は智弁学園(奈良)に6−0で快勝し、2年連続の8強進出。19日の準々決勝で佐賀北(佐賀)と対戦する。
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ベンチ裏から引き揚げる帝京ナインに会心の笑みが浮かぶ。3戦連続2ケタとなる10安打で智弁学園をねじふせ、垣ケ原が甲子園初完封。前田三夫監督(58)は「大会に入って気持ちも雰囲気も上り調子。チームに忍耐強さが出てきた」と夏3度目の全国制覇へ手応えを口にした。
この日も動いた。4盗塁を決め、3戦10盗塁は8強進出チーム最多。象徴的なのは六回だ。先頭で左前打した杉谷拳がすかさず二盗。続く中村主将が右前打し、単打2本で6−0とした。「盗塁はほとんどノーサイン」(杉谷拳)。勝負どころを知る選手たちが、自在に走り回った。
昨夏の準々決勝。智弁和歌山から九回に8点を奪い4点差を逆転しながら、その裏に5点を失うサヨナラ負け。その悔しさを知る選手が、今年のベンチに7人いる。「同じ赤い字の『智辯』のユニホーム。やってやろうぜ」と前日、選手たちは誓い合った。二回に上原、杉谷拳、中村の3連続適時打で4点を奪取。炎の連打で試合を決めた。
もうひとつの合言葉が「監督を黙らせろ」だ。前田監督の声は、甲子園の大歓声の中でもよく通る。一回に投ゴロに倒れた主砲の中村にさえも「打てなきゃ帰れ」と厳しい言葉で発奮を促す。監督歴35年のベテランに文句を言わせない試合がナインの理想。「きょうぐらいじゃ、黙ってくれません」と中村は笑う。
エースナンバーをつける垣ケ原は、17回1/3無失点。走攻守ともにスキのなさを見せつけて“死のブロック”を抜け出した。「ここからは日程的にも走るから、ホッとしてると置いてかれるよ」と前田監督。19日の佐賀北との準々決勝をはじめ、12年ぶりの夏の頂点まであと3勝。視界は開けた。
(田中浩)
★垣ケ原、17回1/3を無失点
1回戦の駒大岩見沢戦(北北海道)で8回1/3を0封した垣ケ原が完封。「低めに投げようと心がけて腕を振りました」と7安打8奪三振の力投だった。昨夏は智弁和歌山(和歌山)に準々決勝で敗戦。その兄弟校とあって、両校共通の応援歌が演奏された。「去年本塁打を打たれたときの曲で、嫌なのを思いだしました」と苦笑い。智弁撃破で過去を清算した。
★智弁学園、監督も予想外の投手陣9四球
2回戦で今大会ナンバーワン右腕の佐藤由(仙台育英)を攻略したが、この日は左腕に7安打に封じられ1点も取れなかった。小坂監督は「うまくコースに投げられた。打者の手元でボールが伸びていた」とさばさばした表情。投手陣が9四球と制球が悪く「こんなに四球が出るとは予想外。四球が絡んで連打では、こういう結果になる」と淡々と話した。








