2007年08月14日 更新

2007年 第89回全国高校野球選手権大会

【甲子園】常総学院・清原、165球熱投も延長十二回力尽く

初戦敗退にうなだれる常総学院ナイン。清原(右下)は泣きじゃくった

初戦敗退にうなだれる常総学院ナイン。清原(右下)は泣きじゃくった

 (第89回全国高校野球選手権大会、第6日、2回戦、京都外大西5−3常総学院=延長十二回、13日、甲子園)2年連続出場の常総学院(茨城)は清原大貴投手(3年)が好投したが、延長十二回、京都外大西(京都)に3−5で敗れた。

 延長十二回、165球の熱投も報われなかった。清原は、あたり構わず泣きじゃくった。

 「負けた気がしない。整列したときも、これで終わりという気がしませんでした」

 延長で2度勝ち越されながら、そのたびに追いつくミラクル。だが、十二回に2点を失うと“3度目”はならなかった。

 昨年9月、部内の暴力事件が発覚。公式戦の出場辞退にはならなかったが、秋の県大会は2回戦で敗退した。現3年生は「みんなで辞めて後輩に渡した方が、チームのためにいいのではないか」(長谷川主将)とまで思い詰めた。

 個性が強い最上級生たちがようやくまとまったのが、今夏の県大会前。清原は6戦中3試合に完投勝ち。チームの柱に成長し、2年連続の甲子園を手にした。

 昨夏の甲子園は1回戦の今治西戦(8−11で負け)に2回1/3を投げ2失点。「借りを返す」と臨んだ2度目の夏はテンポよくストライクを先行させ、九回まで1安打に抑えるベストピッチ。「でも、結果的に打たれたので…」。03年夏の全国制覇で木内幸男前監督(76)が勇退してから、春夏3度の甲子園は白星なし。エースは後輩に託し、甲子園をあとにした。

(田中浩)

◆昨夏に続く初戦敗退に常総学院・持丸監督

 「甲子園は49校のチャンピオンが出るところ。勝つのは難しい。(選手が)ここまでやって勝てないのは、わたしの責任」

◆エースの清原について常総学院・飯田

 「調子は最高だった。(自分の)リードに工夫がなく打たれてしまった」

◆七回一死満塁で併殺打の常総学院・中村

 「力みすぎた。自分が打たなければと考えすぎた」

★常総学院・鈴木崇浩内野手は全治5日

 常総学院(茨城)の鈴木崇浩内野手(3年)が13日の京都外大西(京都)戦の九回、左側頭部に投球を受け、西宮市内の病院に運ばれた。検査の結果、脳には異常がなく、頭部打撲で全治5日と診断された。

◆アルプス席で観戦した常総学院・木内幸男総監督=写真

 「モッちゃん(持丸監督)にはいい監督になってほしいから厳しいこと言うけど、優等生の野球じゃだめ。九回は(二死満塁で投手の清原に)代打(を送るべき)。勝つ努力をしないと。敗戦の責任は弱気だったベンチにある」

★救援・本田、2度追いつかれヒヤリ…京都外大西

 七回から救援した京都外大西・本田が延長に入って2度もリードを追いつかれる嫌な展開。最後は何とか逃げ切った。「ロースコアで食らいついて、最後は本田に託すしかないと思った。うちがやりたい野球をできて本当にうれしい」と上羽監督。2年前の夏の準優勝を経験している主将の本田は、「自分はピリッとしなかったけど、全員で勝ち取った勝利です」。汗だくの顔に笑みを浮かべた。

◆延長十一回に勝ち越し三塁打を放った京都外大西・内山

 「ピッチャーがよく粘ってたので、野手が何とかしようと思った」