2007年08月12日 更新

2007年 第89回全国高校野球選手権大会

【甲子園】エース・勘米良クールに完投!創価12年ぶり夏1勝

愛工大名電の強力打線を相手に完投勝利をあげ、笑顔の勘米良(撮影・倉掛優一)

愛工大名電の強力打線を相手に完投勝利をあげ、笑顔の勘米良(撮影・倉掛優一)

 (第89回全国高校野球選手権大会、第3日、1回戦愛工大名電1−3創価、11日、甲子園)創価(西東京)はエースの勘米良(かんめら)駿投手(3年)が粘り強く完投。愛工大名電(愛知)を3−1で下し12年ぶりの夏白星を飾った。

 第1試合ながら42000観衆が集まった甲子園。気温32℃を超す灼熱(しゃくねつ)のマウンドで創価・勘米良(かんめら)はアルプス席の盛り上がりもよそに、クールだった。

 「エースなので抑えなきゃいけないと、強い気持ちで向かっていきました」

 真骨頂をみせたのは六回。二死一、三塁で打席には2打席連続で安打を許した古川を迎えた。カウント2−1と追い込んでからの4球目。セットポジションに入ってから5秒の間合いを取った。「打ち気になっているはず。じらしてやろう」。タイミングを外された古川のバットはスライダーに空を切った。クレバーな投球術で、6安打7奪三振で3年連続出場の“愛知の雄”を1点に抑え、完投勝利だ。

 高校1年で親元を離れて寮に入った。慣れない環境に1週間でホームシックにかかった。「厳しくなると親に電話してました。親がいなかったら今の自分はいないです」。西東京大会前、今まで支えてくれた両親に初めて感謝の気持ちを電話で伝えた。

 「恥ずかしくて面と向かっては言えないですが、甲子園に出たことで両親に恩返しできたかな」。8強入りの95年以来12年ぶりの勝利。1日でも長く両親に雄姿を見せるために、エース左腕は勝ち続けていく。

(星直樹)

■勘米良 駿(かんめら・しゅん)

 1990(平成2)年2月5日、東京・世田谷区生まれ、17歳。高嶺小2のとき「球友」で投手として野球を始める。中山中では「八王子ボーイズ」に所属し、2年秋に東日本大会優勝。創価高では1年秋からベンチ入りし、2年秋にエースになった。1メートル77、75キロ。左投げ左打ち。家族は両親と兄2人。

◆1年生ながら4番を打ち、一回に内野安打で好機を広げた創価・大島右翼手

「つなげたけど、内容は良くない。五回のピッチャーライナーの方がいい当たりだった」

★愛工大名電・高須1回もたず…雪辱誓う2年生エース

 愛工大名電・先発高須は2連続四球の不安定な立ち上がり。結局、押し出しを含む4四球を出すなど3点を失い、1回もたずにマウンドを降りた。「何もできなかった。実力不足です」とうつむいた。昨夏は福知山成美との1回戦で七回から登板し3失点しており「同じことをしてしまった」。2年生右腕は悔いが残る投球に、「もう一度来て借りを返したい」と雪辱を誓った。

◆1回もたず降板の高須に愛工大名電・森捕手

「去年も甲子園で投げているけど、まだ2年生だしびびらないようにリードしてあげたかった」