2007年08月11日 更新
帝京のエースは俺だ!垣ケ原が完ぺきロングリリーフ

一回からリリーフした垣ケ原がエースの貫禄(かんろく)をみせつけた(撮影・桐山弘太)
(第89回全国高校野球選手権大会、第3日、1回戦、帝京7−1駒大岩見沢、10日、甲子園)3度目の優勝を狙う帝京(東東京)は、一回途中からリリーフした垣ケ原達也投手(3年)の好投で駒大岩見沢(北北海道)に7−1で逆転勝ちした。
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おっとり刀でマウンドに駆けつけた。帝京史上初の「甲子園左腕エースナンバー」を背負った垣ケ原が、1点を先制された一回二死一塁で早くもリリーフに立った。
先発した大田が駒大岩見沢の打者4人に3安打を浴び、わずか12球で降板。この回を三振で切り抜けると、8回1/3のロングリリーフで10奪三振の無失点。四回には中前へ勝ち越し打も放ち、完投勝ちした今春のセンバツ準々決勝・広陵戦以来の甲子園白星をあげた。
「いつでもいけるように、先発のつもりで肩をつくっていました。少しは帝京のエースという姿を見せられたですかね」
この勝利で前田三夫監督(58)は、監督歴代単独3位となる甲子園通算44勝目。冬の走り込みで最速が5キロアップの139キロになった新エースの快投に「横から見ていても、大田よりボールに伸びがあったね」。13安打、7得点と打線も快音を連発し、夏12年ぶりの頂点へ手応えを得た。
垣ケ原があこがれるエース像は、帝京が初優勝した89年夏の吉岡雄二(現楽天)。「監督から“吉岡は1人で抑えたぞ”と聞かされました。自分も1番を背負う責任は大きい」。そう、帝京のエースはオレだ。深紅の大旗をその左腕でつかみとる。
(田中浩)
◆同点の中前打など四回までに3安打の帝京・本間
「悪い流れだったので、早めに取り返そうと思って積極的に打ちにいった」
★大田、エース復権ならず
エース復権はならなかった。12球KOの大田は「球は悪くない。ただ、厳しいコースにいかず、真ん中に寄ってしまいました」。東東京大会の7球KO、11球KOの汚名返上ならず、声にも力がなかった。前田監督は「このままで終わらせちゃいけないよね」と剛球右腕の復調を待ち望んでいた。
★杉谷兄が大活躍
杉谷兄弟の兄、翔貴が3安打2得点。さらに死球と失策で5打席すべて出塁し、同点と勝ち越しのホームを踏むラッキーボーイぶりだ。「流れを変えるバッティングをしようと思っていました」と、無安打に終わった弟・拳士の前で胸を張った。プロボクシング元日本フェザー級王者の父・満さん(43)もスタンドで観戦。「父の前でいいところを見せられました」と喜んだ。
★駒大岩見沢・白崎、帝京打線に脱帽
駒大岩見沢(北海道)の先発、白崎は四回、押し出しや2点二塁打などで5失点。救援の小林が5安打1失点と好投しただけに、この回の乱調が試合の分岐点となった。強打を警戒するあまりボールが先行。ストライクを取りにいった直球を狙い打たれた。「慎重になりすぎた。甘い球は打ち損じてくれない。やっぱりすごかった」と帝京打線に脱帽した。









◆帝京OBの楽天・吉岡
「頂点(優勝)を狙えるチームだと思う。ただ心配なのは、先発で一回に降板した大田くん。上位進出には欠かせない投手ですし、2回戦までに走り込んで復調してほしい」