2007年04月03日 更新

2007年 第79回選抜高校野球大会

【センバツ】帝京・大田、負傷押して急きょ救援もKO

杉谷拳の懸命なプレーも実らず。帝京は大垣日大に競り負けた

杉谷拳の懸命なプレーも実らず。帝京は大垣日大に競り負けた

 (第79回選抜高校野球大会、第11日、準決勝、帝京4−5大垣日大、2日、甲子園)今大会一の右腕、帝京・大田=顔写真=の春が終わった。先発した2年の高島が一回、1球しかストライクが入らず、2者連続四球と一死もとれずに降板。小走りにマウンドに向かった大田が救援したが、1死球3安打でこの回4点を失った。5点目を取られた4回途中、暴投したところでKO。打線も今大会初めて許したリードを詰め切れなかった。

 「親指の影響は全くありません」

 3月29日の市川戦で右手親指に死球を受け全治2日の打撲。スライダーを投げると親指に痛みが走った。ストレートは145キロまで回復していたが、捕手の鎌田は「直球を狙われていた。変化球が抜けていたので、どうしようかと…」。リードに苦しんだ心情を吐露した。

 皮肉にも、大田の後を受けた垣ケ原が4回1/3を無安打リリーフ。「垣ケ原の先発は考えていなかった」という前田監督は「高島が誤算。大田の代え時を見つけなければいけなかったのもねえ」と自らの采配を悔やんだ。

 「1人で投げ切ることがこの春の目標だったのに、できなかった。夏こそ全国制覇を狙います」。エースの仕事を全うできなかった無念を、大田は4カ月後この場所で晴らす。

(田中浩)

◆入場証の選手用リボンを忘れるなど大緊張した帝京の先発・高島

 「先頭打者を出すのと四球が怖いということが、改めて分かりました」