2007年04月02日 更新

2007年 第79回選抜高校野球大会

希望枠初の4強!大垣日大・阪口監督も大興奮

大垣日大は希望枠初のベスト4進出。今大会に旋風を巻き起こしている

大垣日大は希望枠初のベスト4進出。今大会に旋風を巻き起こしている

 (第79回選抜高校野球大会、第10日、準々決勝、大垣日大9−1関西、1日、甲子園)希望枠の大垣日大(岐阜)は一、五回の集中攻撃で関西(岡山)を9−1と破り、同枠導入5年目で初のベスト4入りを果たした。

 百戦錬磨の阪口監督も快進撃に我を忘れるほど興奮していた。試合前の練習で使用した手袋を試合中もつけっぱなし。選手も「おかしいな」と思っていたようで、監督は「脱ぐのを忘れていた」と頭をかいた。

 五回一死満塁では、スクイズを失敗した森田に、帽子を振り回して「笑え」と笑顔でエールを送った。東邦の監督時代、88年春の決勝でスクイズを失敗した選手を怒りの目でにらんだことを反省。「僕が試合中に帽子を取ることはないんだけど」と照れたが、森田はここで2点二塁打を放つなど、監督の思いは選手にきっちり伝わった。

 エースの森田は中学時代は捕手。高校入学後も1年夏までは三塁手だった。「自分にピッチャーなんてできるのかと思ったけど、甲子園で全国のチームに通用して自信になった。ここまで来たら自分たちの野球を楽しみたい」と声を弾ませる。

 名将に引っ張られて希望枠初のベスト4に名を連ねた大垣日大。チーム一丸となった勢いはまだまだ止まらない。

★関西・川辺、初の連投に「ひじが張った」

 川辺は高めに浮いた球を狙われた。一回にいきなり3失点。中盤にも追加点を許し、六回途中で降板した。2回戦は77球で完封したが「連投の経験がなく、ひじが張っていた」と言葉を絞り出した。本職が三塁手のため、これまで投球練習はあまりしてこなかった。エース中村が腰痛で今大会1試合の登板にとどまった現状を踏まえ「投手が1人では足りない。夏に向けて日ごろから練習したい」と話した。

★東海地区から2校4強進出

 前日の常葉学園菊川に続き、大垣日大がベスト4に進出した。東海地区から2校が準決勝に進むのは第31回大会(1959年)の愛知・中京商(現中京大中京)と岐阜・岐阜商(現県岐阜商)以来。

■希望枠

 第75回(2003年)から導入された特別枠。補欠校にも希望を与えようという趣旨で、最も守備成績が優れたチームを選ぶ。「神宮大会枠」の地区を除いた全国9地区の補欠1位校が対象。選出方法は秋季都道府県大会または地区大会の最終試合からさかのぼって4試合が対象で、被塁打数、与四死球、失点、失策数のデータから判断する。これまでは第76回(04年)の秋田商(秋田)のベスト8が最高成績だった。