2007年04月01日 更新
常葉学園菊川、初の4強!エース・田中が中田斬り
(第79回選抜高校野球大会、第9日、準々決勝、常葉学園菊川2−1大阪桐蔭、3月31日、甲子園)常葉学園菊川の左腕エース、田中健二朗投手(3年)は中田を1四球のみに封じ、初のベスト4進出を決めた。
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マウンド上の田中は強気だった。1−1の八回二死二塁で打席に中田。2−3からの6球目。外角寄りの直球を左翼に運ばれた。逆転2ランも覚悟したが、打球はフェンス手前で失速し左飛。クールな左腕も思わず「よっしゃ!」と雄たけびをあげた。
「普段の倍ぐらい疲れました」。28日の今治西戦で17奪三振の完封ショーを演じたエースも“怪物斬り”には、ぐったりするほど神経を使った。
前戦で2打席連続本塁打を放ち、目覚めた怪物への対策は「逃げない」こと。一回こそ四球で歩かせたが、残る3度の打席はすべてフライアウトに打ち取った。「一番自信がある」という内角の直球を軸に捕手の石岡が組み立て、田中はサイン通りに投じる。
中田への14球のうち内角直球は12球。執拗なインコース攻めが、八回の大飛球もバットの先っぽへの打ち損じにした。強気の攻めで流れを取り戻すと、九回に石岡の勝ち越し二塁打で勝負を決めた。
過去、春夏1度ずつの甲子園では未勝利。今回、一気に3勝してのセンバツ4強は、静岡県勢では83年の東海大一以来、24年ぶりの快挙だ。
金星をもぎとったナインは、ごほうびで4月1日の阪神−広島(京セラドーム)を観戦。4月2日に熊本工と当たる準決勝への英気を養う。「次もベストピッチングをしたい」という田中の目に、紫紺の大旗が見える。
(田中浩)
★部長が「中田の弱点」伝授
常葉学園菊川バッテリーの強気を支えたのが、中日の外野手としてプロ経験もある佐野心(さの・こころ)部長(40)だった。前夜、2人に「中田には3つの弱点がある」と伝え、田中には真っ向勝負を、石岡には弱点に陥れる配球を求めた。詳細は「企業秘密」と明かさなかったが「中田くんは1打席ごとの修正はできるが、1球ごとにはできない。打ち取れるところに投げた田中の制球力もすごいし、石岡の配球もすごかった」。2人の“IDの申し子”に最大級の賛辞を送った。









◆常葉学園菊川・相馬主将
「素直にうれしい。相手より勝ちたいという気持ちが上回っていた」