2007年04月01日 更新

2007年 第79回選抜高校野球大会

夏へのリベンジ誓う!大阪桐蔭・中田、涙の終戦

クールダウンしながら涙をぬぐう中田。怪物の春が終わった(撮影・山田喜貴)

クールダウンしながら涙をぬぐう中田。怪物の春が終わった(撮影・山田喜貴)

 (第79回選抜高校野球大会、第9日、準々決勝、常葉学園菊川2−1大阪桐蔭、3月31日、甲子園)大阪桐蔭(大阪)の中田翔投手(3年)の春が終わった。常葉学園菊川(静岡)との準々決勝で先発、7安打2失点の完投も、打撃は3打数無安打。1−2の逆転負けに号泣した。4月1日は準々決勝の残り2試合が行われる。

 アルプススタンドの大観衆がかすんでみえる。不完全燃焼だ。怪物・中田のほおを涙が伝った。

 「これまでで一番悔しい。絶対に負けたくなかった。投げる方でもチームに迷惑をかけたし、チャンスで1本もヒットを打てなかった…」

 同点の九回二死一、二塁。マウンド上で胸に手をやり、母から授かったお守りを握りしめた。「心の中で打たれたらどうしようと思った。落ち着くことが先だと感じた」。だが、次の直球を三塁線にはじき返され、勝ち越しの二塁打を浴びた。

 「油断していたわけじゃない。甘いところに入ってしまいました」

 2度目の先発マウンド。前日30日は自らバリカンを手にした。気合の丸刈り。グラブも昨秋、右ひじの故障から復活登板した際の黄色に変更した。気持ちを込めて臨んだが、5安打1得点と打線の援護に恵まれなかった。

 自分で自分を援護するはずのバットも湿った。全4打席で走者がいたが、内角球に苦しみ、3打数無安打。二死二塁でまわった八回、快音こそ残したが、打球はフェンス手前で失速。左飛に倒れた。

 「力が入ってしまった。投げる方に集中していた、は言い訳にならない。“エースで4番”としてまた戻ってこられるように頑張りたい。そして、最後(の夏)は、頂点にいきたい。もう、悔し涙は流したくないです」

 “みやげの土”は持って帰らなかった。ラストサマーに向け、4月上旬からは春季大会が待っている。心身ともにさらなる成長を目指し、怪物の最後の挑戦が始まる。

(阿部祐亮)

◆大阪桐蔭・西谷監督

「競り合いの中で勝たせてやれなかったのは残念。相手の方が一枚上だった。左ピッチャーに結構苦戦している。その対策も夏までにやらなきゃいけないことの一つ」