2007年03月31日 更新
負けても堂々文武両道!都城泉ケ丘そのまんま夏へ

一回表、都城泉ケ丘は一死満塁から林がスクイズを試みるがファウル。主導権を握れなかった
(第79回選抜高校野球大会、第8日、2回戦、都城泉ケ丘1−4大垣日大、30日、甲子園)初の特別枠同士の対戦は、「希望枠」の大垣日大(岐阜)が「21世紀枠」の都城泉ケ丘(宮崎)を4−1で破り、希望枠では04年の秋田商(秋田)以来の8強入りを果たした。東国原英夫・宮崎県知事(49)の母校、都城泉ケ丘は2回戦で姿を消した。ベスト8が出そろい、31日は準々決勝2試合が行われる。
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うつむく者など、だれもいない。堂々と戦い、堂々と散った都城泉ケ丘ナインは、敗戦にも胸を張った。
「のびのび、普段通りというウチらしいゲームはできました。ただ、勝つには力が足りませんでした」と佐々木監督。ともに初の甲子園となる大垣日大とのフレッシュ対決。1回表に2番からの3連打で1点を先制した。しかし、「ブルペンから球が上ずっていた」というエース諏訪が、その裏に長短打で逆転を許す。打線も相手のエース森田から追加点を奪えなかった。
昨年度200人以上の国公立大合格者を輩出した県内屈指の進学校。大会中も、選手は宿舎で毎晩1時間の自習を欠かさなかった。1回戦で桐生一(群馬)を2−0で破ると、都城市内の学校には、文武両道を目指す県外の野球部員から「勇気づけられた」というメールが多数届いたという。さわやかな戦いぶりは、共感を呼んだ。
OBの東国原英夫・宮崎県知事は、インフルエンザにかかり、結局アルプススタンドで観戦はできなかった。それでも森山主将は「みんながひとつになって(一つ)勝てた。夏には知事にも、ぜひアルプスで応援してほしい」と夏の甲子園出場を誓った。
「甲子園に出られたからこそ、きょうの負けがある。長い部の歴史に恥じないぐらいの試合は、見せられたと思う」と佐々木監督。学校創立107年の伝統に大きな足跡を記した若者たちは31日、故郷に“凱旋”する。
(田中浩)
★大垣日大・森田2勝に夢気分
大垣日大のエース・森田は立ち上がりに直球ばかりを狙われ、3連打で先制点を献上した。さらに一死満塁とされたが、後続を連続三振に抑え「スライダーが外に決まってくれた」と笑顔。すぐに味方が逆転し、二回以降は完全に立ち直った。「夢の場に来られてよかったけど、2勝もできるなんて」と声を弾ませた。
▼21世紀枠と希望枠
21世紀枠は第73回大会(01年)から導入。秋季都道府県大会ベスト8以上(参加校数が128校以上の9都道府県はベスト16以上)で、部員不足や過疎などの困難な条件を克服したり、他校の模範になるなど、特色を加味して選出される。
希望枠は守備力を重視した特別枠で、第75回大会(03年)から導入。神宮大会枠で増枠された地区を除く9地区の補欠1位高の中から選ばれる。秋季都道府県大会などの対象試合でのデータを比較し、守備力の優れた学校が選出される。









◆チーム唯一の打点を挙げた都城泉ケ丘・福田
「宮崎の大会の何試合分もの経験ができた。(都城泉ケ丘の)歴史に名を刻めるようないい安打だった」