2007年03月30日 更新

2007年 第79回選抜高校野球大会

“挑発”にも不動!大阪桐蔭・中田が「無三振」宣言

 31日に準々決勝・常葉学園菊川(静岡)戦を迎える大阪桐蔭・中田翔投手(3年)=写真=が29日、大阪・大東市内の同校グラウンドで練習を行った。相手左腕の「全打席奪三振」の挑発にも、笑顔で応対。怪物は不動で挑む。

 挑発に、中田が大人の対応で斬り返した。

 「そう言うというのは、相手が僕の打席で力が入るということ。斎藤(佑樹)投手(早実→早大)のように淡々と投げてくる方が怖いです」

 2発5打点の“衝撃”から一夜明けたこの日、中田は左投手対策で設定されたフリー打撃で、52スイング中12本のサク越え。対戦相手の常葉学園菊川の左腕、田中健二朗投手(3年)は、前日28日に今治西戦で毎回の17三振を奪って完封勝利。その後「全打席三振を狙う」と中田に挑戦状をたたきつけただけに“仮想田中”に気合も入った。

 田中は135キロの直球とスローカーブが持ち味だが、「(1回戦の)日本文理・栗山投手のようなピュッという変化球の方が苦手。僕は今年になって、三振は1つしかしてないでしょ?」。確実性を身につけるため、昨秋からすり足に変更。三振を喫したのは3月の練習試合での1打席のみと成果は出ている。

 「(三振数の激減は)自信になっている。できればゼロでいきたい。チーム一丸でやれば、負けることはない」

 31日には、超満員に膨れあがるはずの聖地を再び怪物が揺るがす。

(阿部祐亮)

★星野監督が怪物絶賛!「30年に1人の逸材」

 北京五輪出場を目指す日本代表の星野監督が都内でのテレビ出演後、前日の佐野日大戦で2連発を放った大阪桐蔭・中田を大絶賛した。「30年に1人の逸材や。松井秀よりも上。2本とも見たけども、確かに甘い球やったけど、あそこまで飛ばすのはたいしたもんや」。31日には常葉学園菊川と対戦するが、「あの左は要注意や。気をつけなアカン」と田中に警戒を促した。

■怪物・中田、生い立ちの真実

 「野球は1人ではできん、ということがわかったんでしょうな。中田の場合は、厳しい環境になればなるほど、力を発揮するんですわ。プロ向きの性格というかね」(広島・鯉城リトル、国吉和夫事務局長53歳)
 MAX100キロ突破、“超小学生レベル”のボールを投げながら、味方のエラーで失点し、マウンド上でふて腐れていた中田。広島・竹屋小6年の春、最高学年としての責任感が芽生えた。試合中にミスをした仲間を励まし、ピンチを切り抜けていった。