2007年03月24日 更新

2007年 第79回選抜高校野球大会

佐野日大・出井が13奪K快投!次は“怪物封じ”だ

佐野日大の2年生エース出井が4安打完封。13三振を奪う快投を見せた=撮影・高井良治

佐野日大の2年生エース出井が4安打完封。13三振を奪う快投を見せた=撮影・高井良治

 (第79回選抜高校野球大会、第1日、1回戦、佐野日大7−0大牟田、23日、甲子園)12日間の熱戦が開幕。開幕試合で佐野日大(栃木)の2年生エース・出井優太投手が13奪三振の快投を見せ、初出場の大牟田(福岡)に7−0で完封勝ちした。

 大牟田の打者のバットが、面白いように空を切る。佐野日大の2年生エース・出井が自分でも驚く13奪三振、4安打も二塁を踏ませぬ開幕戦完封勝利だ。

 「公式戦での奪三振は5、6個。13個なんて初めてです。ボールを低めに集めることができたのがよかった」。松本監督も「彼の直球は低めにいけばいくほど伸びる」と笑顔。佐野名物のラーメンはのびたら困るが、こんな伸びなら大歓迎。師弟そろって「100点満点」と、93年以来の春1勝は満足感いっぱいだった。

 キーワードの「低め」を徹底するため、関東大会準優勝でセンバツ切符を確実にすると、この冬は下半身を鍛え抜いた。松本監督からは学校近くにある200段の石段を週2度、15往復するノルマを課され、加えて出井自身も毎日40メートルダッシュ30本をこなした。これで軸足の右足にしっかり体重が乗り、1メートル82、78キロの長身も加わって、MAX142キロの直球や、99キロのカーブなど低めの球の威力が倍増した。

 目標は93年夏以来のベスト8。28日の2回戦で中田の大阪桐蔭を破れば実現する。「一番やりたかったチーム。それまでしっかり調整したい」。“怪物封じ”で出井の名を全国にとどろかせる。

(田中浩)

◆出井を好リードした佐野日大・安江

 「ボールを低めに集めることを意識した。真っすぐが後半になって伸び、変化球も低めに来たので、全体的に良かった」

★ヴィアナ4の2

 ブラジルからの留学生ヴィアナは4打数2安打1打点。五回には二盗で自慢の足を披露するなど存在感を見せた。「はじめは緊張したけど、ヒット(三回の二塁打)でリラックスできた。ただまだ打つタイミングの取り方が良くないので。次の試合までには」と気を引き締めることも忘れなかった。

★阿部「力不足を感じた」ミス連発

 大牟田のエース、阿部は「すべてにおいて自分の力不足を感じた」と力負けを認めた。自分のミスで先制点を失った。四回無死二塁でバントを処理したが、一塁に悪送球し、簡単に1点を献上した。その後は粘りの投球で味方の反撃を待ったが、九回には5点を失い、途中で田中にマウンドを譲った。「雰囲気にのまれた? そうですね」と小さくうなずいた。