重圧、体調不良とも闘った…駒苫・香田監督の夏
聖地に別れを告げる香田監督。体調不良をおしてのさい配だった=撮影・浜坂達朗
(第88回全国高校野球選手権大会、第16日、決勝、駒大苫小牧3−4早実、21日、甲子園)重い十字架を背負った戦いが幕を下ろした。泣き崩れる選手を見つめる駒大苫小牧・香田誉士史監督(35)の目もまた、潤んでいた。
「常に“打倒駒苫”の話題が報道されて、重圧があった。でも最後まで五分五分(の戦い)でしたから、選手をたたえてあげたい」
先発した2年生の菊地翔太投手が一回にピンチを招くと、迷わず田中将大投手(3年)を送り出した。劣勢の展開も最後は1点差に迫り、王者の意地をみせた。
実は疲労からくる体調不良をおしてのさい配だった。試合中、ベンチ裏で吐いていたという。試合後に宿舎に戻ると再び体調不良を訴えた。北海道に戻ったあと検査入院する予定で、8月下旬から米国で開催される日米親善試合の日本選抜チームのコーチも辞退した。
それほどまでに壮絶な戦いだった。73年ぶりの夏3連覇の偉業は早実に阻まれたが、この悔しさを胸にまた聖地に帰ってくる。
★三谷、ムード盛り上げる一発
六回に1点差に詰め寄る本塁打を放った三谷は「勢いをつけたいと思って打席に入ったけど…」と目を赤くした。この試合まで打率が4割を超えるなど、打撃好調。今大会途中から1番に抜てきされ、チームを引っ張ってきた。ムードを盛り上げるには十分な一発も「すぐあとに点を取られたのが痛かった」と言葉少なだった。
★九回に意地の一撃!中沢が2ラン
3点を追う九回、中沢が中越え2ランを放った。「ノーアウトだったし、逆転できると信じていた」。終盤に驚異的な粘りを発揮することが多かった今大会。土壇場での強さを象徴するような一発だった。しかし、あと1点が奪えず。「(田中)将大が頑張っていたけど、点が取れなかった。最後は勝ちたかった」と声を絞り出した。
★本間篤「申し訳ない」決勝2戦で8の0
最後の舞台で主砲が沈黙した。4番・本間篤主将は準決勝(対智弁和歌山)で3長打を放つなど好調だったが、決勝の2試合では斎藤にことごとく抑えられ、8打数無安打5三振と大ブレーキ。「力んで自分のバッティングをできなかった。本当にチームに申し訳ないです」と目を真っ赤にした。








