2006年08月18日 更新

2006年 第88回全国高校野球選手権大会

東洋大姫路は無念逆転負け…24年ぶり4強ならず

林崎

(第88回全国高校野球選手権大会、第12日、準々決勝、東洋大姫路4−5駒大苫小牧、17日、甲子園)北の王者は強かった。無念の逆転負け。林崎遼内野手(3年)の3安打2打点の活躍も、24年ぶりの4強進出にはつながらなかった。

「打った瞬間、いったと思った。(田中の球は)球速ほどキレがなく打てると確信していた」

一回一死二塁の第1打席。怪腕・田中の初球を狙った。ど真ん中のストレートをたたく。打球は美しい放物線を描いて左翼席へ着弾する先制2ランだ=写真。大会通算48本塁打。1984年(第66回大会)の47本を上回る“メモリアル弾”で試合の主導権を握った。

続く三回の第2打席は中前打。4−5で迎えた九回も一死から右越え二塁打で、勝利への望みをつなげた。しかし…。

「わかっていても打てなかった」。最後は田中のスライダーの前に屈した。

それでも林崎は笑顔で振り返った。「甲子園は自分の力を引き出してくれる最高の舞台。仲間、父親…。協力してくれたすべての人に感謝したい」。昨年まで4年連続初戦敗退だった兵庫県勢を復活させた男は、涙を見せることなく、胸を張って聖地をあとにした。

(阿部祐亮)

★投手交代悔やむ堀口監督

逆転負けに堀口監督はガックリ。「乾は(七回からの)3イニングというのがうちのパターン。同点までは(先発の飛石で)と思った。もう少し早く代えるべきだったのかもしれない」。六回、それまで1安打に抑えていた飛石が4連打を浴びて同点。代わった乾が後続を断ち切ったが、七回に内野安打で失った1点が最後まで重くのしかかった。「力みがあった。(六回は)甘い球がいってしまった」と飛石。苦いベスト8敗退となった。

◆4点先行を生かせず東洋大姫路・岡主将

「20点取っても21点取り返してくる相手だと思っていた」

■本塁打乱発は今年が最後!?

東洋大姫路の林崎が、駒大苫小牧戦の一回に田中から左越え2ランを放ち、大会通算本塁打数が48本になった。これはPL学園の清原(現オリックス)らが活躍した1984年の第66回大会の47本を上回る大会新記録。「本塁打の大会」として記憶と記録に残ることになったが、日本高野連は来年から「飛ばないボール」の導入を決めており、これが最後の“打ち上げ花火”ともなりそうだ。