帝京が4年ぶり8強!前田監督は甲子園通算40勝目

最後の打者を打ち取り、ガッツポーズの垣ケ原(中央)。帝京が接戦を制して8強入りを決めた=撮影・山本孝春
(第88回全国高校野球選手権大会、第10日、3回戦、帝京5−4福岡工大城東=延長十回、15日、甲子園)第3試合は帝京(東東京)が延長十回、5−4で福岡工大城東(福岡)を下し、4年ぶりの8強入りを果たした。前田三夫監督(57)は甲子園通算40勝目で歴代4位の木内幸男氏(75)=前常総学院監督=と肩を並べた。
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これが今年の帝京だ。如水館戦の4発から一転、このチームの本来の特徴である機動力と粘り強さで試合を制した。4−4の延長十回一死満塁。9番・垣ケ原達也投手(2年)のライナーが二塁を襲い、一塁への送球間に泥臭く勝ち越した。
「甲子園の勝利は気持ちがいいですね。この舞台で強いチームともっと試合がしたいです」。甲子園での初ヒットで笑顔を見せたのは1年生の8番・杉谷拳士遊撃手。三回、左越えの当たりを放ち、相手守備がもたつく間に50メートル6秒0の俊足で三塁を陥れた(記録は二塁打)。
杉谷には『王者のDNA』が流れている。父・満さん(42)は、プロボクシングの元日本フェザー級チャンピオン。現在もトレーナーを務めている。そんな父の教育方針は「一番になれ」。小学校のとき徒競走で2位になってから、ジムの選手と毎朝6キロのロードワークを課せられている。
六回の守備ではイレギュラーした打球が右ほお骨を直撃。それでもフル出場する根性も見せた。野球センス抜群の杉谷には、この試合で歴代4位タイの甲子園通算40勝に到達した前田監督も「1年生だが、1番を任すこともできる」と信頼を寄せている。
「きょうは少ししか貢献できなかったけど、次は大活躍してお立ち台に立ちたいです」。試合後、西宮市内の病院で「右ほお骨の骨折で全治3週間」と診断されたが強行出場する構え。優勝まであと3勝。末恐ろしい15歳が名将にさらなる勝ち星をプレゼントする。
(櫻木理)
| 監督の甲子園通算勝利5傑 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 順 | 監督 | 校名 | 勝(敗) | 春 | 夏 |
| 1 | 中村順司 | PL学園 | 58(10) | 3 | 3 |
| 2 | ※高嶋仁 | 智弁和歌山ほか | 49(20) | 1 | 2 |
| 3 | ※渡辺元智 | 横浜 | 43(15) | 3 | 2 |
| 4 | 木内幸男 | 常総学院ほか | 40(17) | 1 | 2 |
| 4 | ※前田三夫 | 帝京 | 40(17) | 1 | 2 |
| 【注】15日現在。※は今大会出場。 | |||||

★ドカベン・ジュニア2安打
福岡工大城東の“ドカベン・ジュニア”香川が『3番・三塁』で初出場=写真。浪商(現大体大浪商)で甲子園を沸かせた父・伸行さんの面影を感じさせる姿で2安打を放ったが、勝利には結びつかなかった。「目標の甲子園で本塁打は打てなかったけど、全力で楽しめたから悔いはない。(父の)すごさが分かった」と畏敬の念を口にした息子に、ネット裏で見守った伸行さんは「ここまで連れてきてくれてありがとう」と感謝を口にした。









◆六回の守備で打球が顔を直撃した、父が元ボクサーの帝京・杉谷
「左フックを食らった感じでした」