2006年08月14日 更新

2006年 第88回全国高校野球選手権大会

仙台育英、東北対決に完敗…鉄腕・佐藤リベンジ誓う

佐藤(右から4人目)

鉄腕・佐藤(右から4人目)は2回戦で敗退。泣き崩れながらもリベンジを誓った

(第88回全国高校野球選手権大会、第8日、2回戦、日大山形6−3仙台育英、13日、甲子園)“みちのくダービー”となった第2試合は6−3で日大山形(山形)が勝利。仙台育英(宮城)の佐藤由規投手(2年)は、8回6失点で甲子園を去った。3回戦に進んだ日大山形は、47都道府県で唯一未経験の8強入りに挑む。また第1試合では福井商(福井)が、今春センバツ準Vの清峰(長崎)に7−6で逆転勝ち。第3試合では今治西(愛媛)が12−3で文星芸大付(栃木)に圧勝した。

8回まで毎回の13三振を奪いながらも7安打、6失点。うっすらと涙を浮かべて、佐藤は聖地を去っていった。

「逃げずに強気で攻めていったけれど、ピンチを迎えて自分の甘さが出てしまいました」。

まだ16歳、2年生エースは唇をかんだ。

MAX147キロの直球と「今までで一番よかった」という、スライダーで三振すべてを空振りに斬った。しかし、2度のピンチで踏ん張ることができなかった。三回、日大山形の2年生エース、9番・阿部に先制打を浴びたあと、二死満塁で4番・常川知也(3年)に中堅フェンス直撃、走者一掃のタイムリーを浴びるなど4失点。2−4の六回は無死一、二塁で投前バントを三塁へ悪送球し、追加点を許した。

佐藤の兄・史規さん=東北福祉大野球部2年=は東北高野球部の出身でダルビッシュ投手(現日本ハム)と同級生。東北は03、04年の春夏とも甲子園に出場したが史規さんはメンバーを外れ、スタンドで応援していた。兄の味わうことのできなかった甲子園でプレーすることを誓い、投げ抜いてきた。そして兄の分まで聖地を踏みしめた。

「もっとたくましくなって甲子園のマウンドに戻ってきます」

宮城大会決勝の東北戦は226球を投げ、延長十五回引き分け。再試合となった翌日も148球を1人で投げ抜いた。佐藤はその鉄腕をさらに鍛えあげ、この悔しさを晴らす。

(櫻木理)

★日大山形・阿部3失点完投!

2年生右腕・阿部が3失点完投。中学時代に東北選抜のエースを務め、仙台育英・佐藤を遊撃に追いやった貫禄を見せつけた。「みんなに助けられて、本当にありがとうといいたいです」。2点差の五回二死満塁では、左翼への大飛球を庄司が背面キャッチ。「ボールを捕ったら目の前がフェンスでびっくりした」と本人も驚くビッグプレーで、相手の追い上げムードを断ち切った。目指すは県勢初の8強入り。阿部は「狙います」と力強かった。