2006年08月13日 更新

2006年 第88回全国高校野球選手権大会

大阪桐蔭・中田、散々3三振「手も足も出ませんでした」

中田

(第88回全国高校野球選手権大会、第7日、2回戦、早実11−2大阪桐蔭、12日、甲子園)ゲームセットの瞬間から涙があふれてきた。ナニワの新怪物が斎藤との真っ向勝負に4打数無安打、3Kと完敗。甲子園の話題を独占した中田=写真=の2度目の夏が終わった。

「力が入り過ぎ。高めを叩いていこうと思っていたんですが、球に伸びがあって手も足も出ませんでした」と屈辱に唇をふるわせた。

大阪大会では4戦連発の5本塁打で注目を浴びるも、5回戦以降は重圧から不振を極めた。だが、甲子園では1回戦・横浜戦でPL学園・清原和博(現オリックス)と並ぶ最長不倒の140メートル弾。それでも周囲のフィーバーに惑わされないようマイペースを貫いた。

「プレッシャーはなかったんですが…期待に応えられず複雑です」。拍手で打席に送ってくれた今大会最多の5万観衆にも頭を下げた。

バットも悔いが残るがマウンドに上がれなかったことも心残り。「それが一番思っていることです」。春の大阪大会準決勝(浪速戦)で右ひじを痛め、回復が遅く、MAX151キロ右腕は登板の機会がなかった。「本質的に中田は投手だと思っています。早くひじが完治してほしい」と西谷浩一監督(36)も願う。

「またこの場に戻ってきたい。今の3年生の分も全国制覇したいと思います」と怪物は涙をふいた。来年、新たに描く怪物伝説。今度こそ、うれし涙を流してみせる。

(土井高志)

★石田3回5失点KO

2年生左腕の石田は「せっかく投げさせてもらったのに、結果を出せなくて悔しい」と目を真っ赤にして話した。立ち上がりから制球が定まらず、苦しい投球。3回5失点で降板した。1回戦は横浜を7回2失点に抑える好投をみせたが「横浜は大振りがあった。早実は上からたたいて、連打でつなげられた」とポツリ。