青森山田3発快勝!エース・野田は今大会初完封

笑顔、笑顔、笑顔。笑顔が走る。青森山田が快勝で初戦突破。もう「北のチームは夏に弱い」なんていわせない=撮影・奥地史佳
(第88回全国高校野球選手権大会、第6日、2回戦、青森山田7−0延岡学園、11日、甲子園)2回戦4試合が行われ、第1試合では青森山田(青森)のエース・野田雄大投手(3年)が今大会完封一番乗り。延岡学園(宮崎)を散発5安打に抑え、7−0で快勝。延岡学園は大西が序盤を乗り切れなかったのが誤算だった。
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最後はスライダーで空振りの三振だ。野田はグラブをポンと叩いた。今大会初の完封劇。ヒーローは満面の笑みを浮かべた。
「自分を信じて投げました。ランナーを出しても焦らずに0点に抑えられました」
1メートル86、75キロの長身右腕は、はにかみながら快投を振り返る。同級生の“天才卓球少女”福原愛(17)から贈られたピンク色のお守りを、帽子の中に入れて戦った。投げては散発5安打の完封。打っても二回、左中間へ大会22号の本塁打を放った。
もう“アンパイ”とはいわせない。青森も勝った。ここへきて高校球界の“図式”が変化している。北海道、東北地方といった“北国”の高校が弱小と軽視されたのは過去の話。駒大苫小牧が昨夏、甲子園連覇を達成。今年も北海道と東北地方の8校は、初戦を4勝4敗で終えた。十分に存在感を見せている。
日大山形で29年間、監督を務めた青森山田・渋谷良弥監督(59)は「昔は甲子園に出ただけで満足したが、ここ10年くらいで監督、子供が本気で優勝する気持ちを強く抱くようになった」と意識の変化を強調した。
秋田県の高校の監督たちは昨冬、全国制覇の経験を持つ済美(愛媛)の上甲正典監督(59)を招き、講習会で全国トップレベルを目指す姿勢を学んでもいた。そんな意識改革が、しっかりと戦績に表れている。
3回戦の相手は駒大苫小牧。“つぶし合い”にはなるが、王者に正面から立ち向かう。
(山口泰弘)
★本田が選手権通算1100号
本田は公式戦初本塁打が甲子園球場の選手権大会通算1100号のメモリアルアーチとなった。「たまたまです」と照れ笑い。八回、内角の直球を引っ張り、打球は低い弾道でレフトポール際に吸い込まれた。「一塁を回って本塁打と分かった。入ってくれ、としか思っていなかった」と表情は緩みっぱなし。次は駒大苫小牧が相手。「きょうみたいには打てない。守りでチームに貢献したい」と早くも次戦を見据えた。
■データBox
この日の第4試合で専大北上(岩手)が敗れたものの、東北以北の8代表の初戦成績は4勝4敗のタイ。
8代表の初戦成績を、15年前から5年置きに見ると、91年(第73回大会)は今年と同じ4勝4敗だったが、10年前(96年、第78回)は仙台育英(宮城)のみ初戦突破で1勝7敗、5年前(01年、第83回)も初戦突破は光星学院(青森)1校だけで1勝7敗と大きく負け越し。ちなみに01年の前後は、98年から03年まで6年連続の“負け越し”だった。
★注目のサブマリン・大西7回4失点
先発した延岡学園のエース・大西は「スライダーの切れが悪かった」と言葉少な。二回に2本塁打を浴びるなど7回4失点で降板した。注目のサブマリンも、今春のセンバツ直前に右ひじのじん帯を痛め、春の甲子園では5回2/3を投げ11失点。故障が完治しないまま、最後の夏を迎えた。宮崎へ戻れば、ひじの手術が待っている。痛み止めを飲みながらの112球。それでも「満足。自分が力不足だっただけ」と笑顔で振り返った。
◆延岡学園・小園主将
「甲子園に来られたことは最高の思い出になった。悔いはない。相手の野田投手は評判通りのすごいピッチャーだった」
【名言迷言・夏】
◆不安を払拭(ふっしょく)するため試合開始直前までバットを振り込み、2安打の青森山田・富川
「監督に試合にエネルギーをとっておけっておこられちゃいました…」









◆本塁打に好リードと攻守で活躍した青森山田・大東
「公式戦では初本塁打。感触はあった。(野田は)調子が良くてどんどんストライクを取りにいった」