桐生一が逆転勝ち!鹿沼が好救援&決勝打の大活躍

打って、投げての大活躍。鹿沼のガッツポーズと笑顔が聖地にキラリ

(第88回全国高校野球選手権大会、第6日、2回戦、佐賀商5−6桐生一、11日、甲子園)2回戦4試合が行われ、第2試合では桐生一(群馬)が6−5で佐賀商(佐賀)に逆転勝ちした。鹿沼圭佑投手(3年)が三回からリリーフし、7回を3安打1失点と好投。八回には逆転の左越え3点適時二塁打と投打に活躍した。佐賀商の大隈は中盤以降はほぼ完ぺきに抑えていたが、最後になってつかまった。
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勝利への執念を乗せた打球が、甲子園の大歓声とともに左翼手の頭上を越えた。2点を追う八回二死満塁。桐生一の2番手投手・鹿沼が、走者一掃の逆転適時二塁打。この夏にかける思いをバットに乗せた。
「必ず逆転してやろうと思っていました。甲子園で活躍する姿を思い浮かべながら練習してきましたから」。鹿沼は額から吹き出る汗をぬぐいながら、とびきりの笑顔で振り返った。
劣勢だった。一回に先制したが、二回に先発の射越(いのこし)章太投手(3年)が5安打を浴びて4失点。しかし、桐生一は群馬大会6試合すべてを継投で乗り切ってきた必勝パターンでこらえた。
三回から登板した鹿沼が7回3安打1失点。辛抱強い投球に打線が応える。八回二死一、三塁。三回から三塁の守備に就いていた射越が左翼線適時二塁打を放って2点差にすると、野口智弘内野手(3年)も四球でつなぎ鹿沼の逆転打を呼び込んだ。
「今年の夏の大会にかけていました」
鹿沼は小学生のころから投手だったツケがまわり、昨年2月に右ひじが悲鳴をあげた。手術をしなければ100球の球数制限がある。同年5月30日、思い切って右ひじにメスを入れた。
ギプスが取れる9月まではスコアをつけたり、スピードガンを握って相手を研究する日々。それが配球面の“学習”となり、チームメートに改善点を指摘することができるようになった。
「救援のほうが性格に合っていると思いますが、いつでも先発できる準備はしています」。九回のマウンドでは、自然とこみ上げる笑みをこらえながら、最後の3人を打ち取った。
帽子のひさしの裏に『燃え尽きろ』と書き込んで甲子園にやってきた。最速143キロ右腕は、完全燃焼するまで打って、投げる。
(吉村大佑)
★仲沢は2打席連続適時打
女房役も勝利に貢献した。5番・仲沢が2打席連続適時打を含む4安打2打点。4点を挙げた八回にも中前打を放ち「バットを短く持ってつなぎに徹しました」と満足げ。8日の練習中に左足首をひねり、テーピングを巻いての出場だったが「走っても痛みはありません。このいい調子を維持したいです」と、最後は気を引き締めた。
★大隈力投も…
好投を続けていた佐賀商・大隈は終盤につかまった。「疲れはなかった。力勝負で打たれた」と涙声。八回二死走者なしで3点のリード。そこから勝ちを意識してか、ボールが高めに浮いたところを4長短打を集められ逆転を許した。「抑えてやろうと思って力が入りすぎて…」。思わぬ逆転負けに田代監督は「中盤以降、追加点を取れなかったのが敗因」と肩を落とした。
◆八回に崩れた大隈の球を受けた佐賀商・山口
「ストライクをとりにいった球を打たれた。正直、まだいけると思った」









◆逆転勝利に桐生一・福田監督
「八回は打線がよくつないでくれました。失策ゼロの守りもほめてあげたい」