2006年08月10日 更新

2006年 第88回全国高校野球選手権大会

智弁和歌山・高嶋監督、歴代1位タイの夏27勝!

(第88回全国高校野球選手権大会、第4日、1回戦、智弁和歌山4−1県岐阜商、9日、甲子園)自慢の強力打線は爆発せず。安打数も相手を下回る6。それでも智弁和歌山・高嶋仁監督(60)は「5点くらいの勝負。後半勝負だと思っていた」。その言葉通り、勝負どころを逃さなかった。

一回に広井亮介内野手(3年)が先制本塁打。しかし二回に同点とされ、押され気味となったが「これだけ打たれても点が取られないのは運があるから」と選手たちを鼓舞した。そして七回、3安打に盗塁や犠打を織り交ぜ3得点。二死二、三塁から決勝の2点適時打を放った楠本諒内野手(2年)は「それまで自分たちの打撃ができていなかったけど、打てて良かった」と安どの表情を浮かべた。

これで高嶋監督は夏の甲子園27勝で歴代トップタイ。「勝つことが一番大事。守りの中から攻撃ができたし、こういう感じでいければ」。その顔に満足感が広がった。

監督の夏の甲子園通算勝利5傑
監 督 校 名 勝(敗)
中村 順司 PL学園 27(3)
木内 幸男 常総学院ほか 27(11)
※高嶋  仁 智弁和歌山ほか 27(12)
裁  弘義 沖縄水産ほか 25(11)
※渡辺 元智 横   浜 22(6)
※前田 三夫 帝   京 22(6)
枦山 智博 樟   南 22(15)
【注】9日現在。※は今大会出場。Vは夏の優勝回数
樟南は鹿児島商工が前身

★虎の“恋人”橋本4の0も守備で貫禄

今秋のドラフトで阪神が注目する橋本だが4打数ノーヒット。「大きいのを狙いすぎました。次はバットで勝利に貢献したい」と力を込めた。対照的に守備では三回に二盗を素早いスローイングで刺すなど貫禄を示した。阪神・畑山スカウトは「守備への意識が高くなっている。打撃はたまたまで悪くないですよ」と語った。

◆勝ち越し2点打を放った智弁和歌山・楠本

「一塁で監督の顔を見たら、うれしそうに手を叩いていたのがうれしかった。これからも、監督に勝利を捧げたいです」

★県岐阜商・金森、力投実らず…153球13奪K

金森は13三振を奪う力投。切れのあるスライダーを中心に強打の智弁和歌山打線を六回まで2安打に抑えたが、七回は先頭打者を四球で歩かせリズムが狂う。自身のけん制悪送球など2失策も絡み、3点を勝ち越された。153球。コーナーをつく投球で持ち味は十分に発揮したが「いくらいいピッチングをしても勝たなきゃ意味がない」。強気な投球と同様の口ぶりに悔しさがにじんだ。