宮本の満塁弾も名門・常総初戦敗退…勝てる野球目標
(第88回全国高校野球選手権大会、第3日、1回戦、常総学院8−11今治西、8日、甲子園)驚異の粘りに聖地が沸いた。03年に全国制覇を成し遂げ、10度目の出場を果たした名門・常総学院が92年以来、同校3度目の初戦敗退。それでも持丸修一監督(56)は収穫を口にした。
「この負けと宮本の本塁打は、これからの常総に大きな力を与えてくれました」
監督自身、15年ぶりの夏の甲子園は、序盤からリードを許す苦しい展開。二回に先制したが、3投手が今治西打線につかまり、16安打11失点と大炎上。しかし、意地を見せた。
7点を追う八回、この日4安打の7番・宮本が一死満塁から右翼席へグランドスラム=写真。「ビデオで研究した成果が出ました。自分のデキは100点です」と、敗戦の中にも満足感を漂わせた。やられっぱなしでは終わらないのが“常総野球”。今後に向けた財産も手にした。
持丸監督は前を向く。「チームを作る基礎はできたので、これからは勝てる野球を目指したい」。敗戦を糧に新生・常総学院が、再び甲子園に戻ってくる。
(吉村大佑)
★常総・木内総監督「名誉守った」
常総学院の木内幸男総監督(75)がアルプススタンドから観戦した。2003年に全国制覇した後、監督を勇退。照り付ける強い日差しに「年をとってくるときついですけど…」と笑いながらも雰囲気を楽しんだ。敗れはしたが、3−10の八回に満塁本塁打などで5点を返した。「あの5点で常総の名誉を守ってくれた。悔しさを持って帰ってほしい」と来年に期待した。
◆先発も三回途中降板の常総学院・飯田知
「悔いが残ります。調子は悪くなかったが、自分のコントロールミス」
【名言&迷言・夏】
◆1992年以来となる夏の初戦敗退に常総学院・持丸監督
「打たれ過ぎた。ボール球も打たれた」
★今治西・宇高が3打点!
主将の宇高が三回の右越え2ランなど4安打3打点でチームを引っ張った。「甲子園の舞台で初めて右方向に(本塁打を)打てた。最高の気分です」。昨秋の愛媛大会では今治北に敗れ、センバツへの道を閉ざされた。距離にして500メートルほどしか離れていない今治北は最大のライバル校。「悔しくて冬場は死ぬ気で練習した。精いっぱいやって勝っていきたい」と自信をみなぎらせた。
◆六回に2点本塁打の今治西・崎原
「チームの足を引っ張っていたのでうれしい。体の力を抜いて打てた」
◆8失点完投に頭をかいた2年生エースの今治西・熊代
「(八回は)勝ち急いで、高めに浮いてしまった。(満塁本塁打を浴びたときは)おれ何やっとんぞ(何をしてるんだ)と思った」
【記録メモ】▽毎回安打 今治西が1回戦の常総学院戦で記録。今大会初で、大会通算57度目。









◆常総学院・増田主将
「投手陣が相手の打線に捕まってしまったのが一番の敗因」