松代、歴史的サヨナラ勝ち!創立100周年での初出場
福井のサヨナラ犠飛。ベンチからナインの笑顔が弾丸のように飛び出した
(第88回全国高校野球選手権大会、第3日、1回戦、倉吉北6−7x松代、8日、甲子園)歴史的勝利を告げる金属音が、甲子園に響き渡った。延長十一回一死二、三塁。4番・福井大樹投手(3年)がレフトへサヨナラ犠飛を放ち、熱戦にピリオドだ。
「経験したことがないうれしさ。ケガした高橋の分まで頑張ろう思いました。このチームはミラクルチームです」
創立100年目の初出場。投打に活躍し、松代に大金星を呼び込んだヒーローの笑顔が、お立ち台で輝きを増した。
2点ビハインドの八回にアクシデントが起こった。主将の高橋が打球を追った際、外野手と交錯。負傷退場した。二回に先制点をあげたキーマンの退場に衝撃が走ったが、福井がリードを3点に広げられた七回一死からマウンドへ。4回2/3のロングリリーフを無失点に抑えた。
勝たなければいけない理由はまだあった。来年4月に長野南高と統合の方向で、松代としてのラストイヤー。消えゆく松代に思い出を−。劇的勝利に丸井多賀彦監督(46)も「節目に甲子園に校歌を流すことができてよかったです」と感無量だった。創立の1906年は、夏目漱石が『坊っちゃん』を発表した年。あれから1世紀。松代が長い歴史のフィナーレを、ドラマチックにつづる。
(山下千穂)
★松代・高橋が負傷退場
松代・高橋陽平二塁手(3年)が倉吉北戦の八回、飛球を追った際に野手と交錯して左肩などを強打。担架で運ばれ、退場した。西宮市内の病院で検査を受け、左肩打撲、右手首ねんざで骨に異常はなかったが、肩、手首ともに腫れがひどく全治2、3週間と診断された。13日に予定される2回戦の出場は未定。
★倉吉北・篠塚ガックリ…福井に決勝打献上
六回途中から登板した2年生の篠塚は「力が入って、球が浮いてしまった」とサヨナラ負けにがっくり。十一回は一死二、三塁から満塁策を選ばず、松代の4番福井と勝負。左飛に打ち取ったものの、決勝点を許した。「僕が勝負にいくと言ったら、みんな分かったと言ってくれた。三振を狙ったのに…」と唇をかんだ。
◆夏の甲子園28年ぶりの白星を逃した倉吉北・徳山監督
「ミスが出た。ちょっと慌ててしまった。でも、選手は大きく成長してくれた」









◆八回に同点中前打の松代・宮尾
「松代に流れがある感じがしていた。前の打席で3球三振していたので、次は絶対打つぞと思った」