清峰、春の悔しさ晴らした22得点!「頑張った成果」
清峰は八回に田辺の中前打で三走・木原、二走・佐々木伸が生還。22点を挙げて、春の呪縛から解き放たれた
(第88回全国高校野球選手権大会、第2日、1回戦、清峰22−3光南、7日、甲子園)センバツ準優勝の清峰(長崎)が、初出場の光南(福島)に22ー3で初戦突破した。八回、打者16人の猛攻で、1イニング12得点を挙げた。第4試合では日大山形(山形)が開星(島根)に6−2で逆転勝ちをおさめた。2年生エース・阿部拓也投手が、9回6安打2失点完投。第2試合では福井商(福井)が初出場の福岡(富山)に吉村圭司内野手の2本塁打などで、8−1と快勝した。
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わずか4カ月前に聖地で刻まれた忌まわしい記憶をぬぐい去った。センバツ準Vの清峰が22−3の爆勝発進。横浜にセンバツ決勝で0−21と大敗した屈辱を、相手は違えど、同じ舞台で晴らした。
「センバツでは横浜に勉強させてもらいました。4カ月間、頑張った成果が出たと思います」
吉田洸二監督(36)がどん底からはい上がったナインをたたえた。八回には打者16人の猛攻で1イニング全員得点となる史上3位タイの12得点。スコアボートには因縁の『21』が…。ベンチでどこからともなく声が出た。「九回にもう1点取ろう」。九回二死から3連打で得点を『22』に伸ばした。惨劇の得点を超えたことで、呪縛から解き放たれた。
「センバツの決勝では最後まで手を緩めないことを学びました。九回に1点取れてよかったです」と主将の広滝航三塁手(3年)が笑顔をのぞかせれば、5打数3安打4打点の4番・木原宏輔左翼手(3年)も「借りを返した気持ちが強い」と力を込めた。
指揮官はセンバツ後も、選手を鍛えに鍛えた。「春の時点で完成していなかったので、レベルアップを図りました」。4月から6月までの3カ月間、走り込みのメニューを課した。約3時間の全体練習の1/3を費やした。重さ3〜7キロの丸太を担いで走らせたり、学校裏の山や階段を登らせた。選手たちからは「何で冬の練習みたいのをやるの?」という声もあったが、屈辱の歴史を乗り越えるためにも鍛錬を強いた。
横浜が前日、大阪桐蔭に敗れ、リベンジの機会は失ったが、過去とは決別。「プレッシャーがないといえばウソですが、センバツは過去のことと思えています」と吉田監督。センバツの決勝までに見せた、自信あふれる清峰が戻ってきた。
(土井高志)
★清峰・有迫、持ち味発揮
エース左腕有迫は、7回で12安打を浴びながらも2失点。「変化球がよくなかったけど、味方がいいところでゲッツーを取ってくれた」。センバツ大会でも見せた、のらりくらり相手をかわす持ち味を、存分に発揮した。地方大会ではエースナンバーを富尾に譲った。それでも「全然気にしていない。気楽になった」と、相変わらずひょうひょうとした様子。試合後も、その持ち味は健在だった。
■データBOX
第1試合で清峰が22点を奪い大勝した。1試合20点以上挙げたのは第83回大会1回戦で明豊(大分)が20−0で聖光学院(福島)を圧倒して以来。第67回大会2回戦では桑田、清原らのPL学園(大阪)が東海大山形(山形)から、大会記録の29点を挙げている。
また、清峰は八回に打者16人の猛攻で12点を奪ったが、1イニングでの2けた得点は、第85回大会で岩国(山口)が3回戦の福井商(福井)戦の四回に10点を挙げて以来。大会記録は第9回大会に立命館中(京都)が記録した14点。
【記録メモ】▽1イニング全員得点 清峰が1回戦の光南戦で八回に記録。第81回大会で智弁学園(奈良)が記録して以来6度目。
★光南・根本は9失点で完敗
センバツ準優勝の清峰(長崎)に福島県勢最多の22失点を喫し、初戦で姿を消した。10安打を浴び五回途中9失点(自責8)で降板した先発の根本は「相手は振りが鋭くてミート力もありました」と完敗の弁。7点を追う八回には1イニング12点と大量点を奪われ、永山捕手は「四球を出したくない気持ちがあったのか、ボールが真ん中に集まってしまった」と肩を落とした。
◆12安打も3点しか奪えなかったことに光南・市川主将
「自分たちの打撃はできたが、福島大会のように打線がつながらなかった」
◆4番も好機で打てなかった光南・薄葉
「自分の力は出し切れなかったが、このチームで野球がやれて良かった」









◆3長打を含む4安打を放った清峰・池野
「(11打数無安打だった)長崎大会でも調子は悪くなかったです。ただ1本打てて、気は楽になった」