2007年05月03日 更新

金田正一氏が特別寄稿−次の5000勝に向かって頑張れ

400勝達成のボールを掲げインタビューを受ける巨人・金田正一投手(昭和44年)

 次の5000勝に向けて精進せい!! サンケイスポーツ連載『ワシの話を聞きなさい(毎週火曜日)』で活躍中の金田正一氏(73)が、巨人の通算5000勝達成への思いと、後輩へ向けての熱いメッセージを寄せた。大物OB、400勝投手からの特別寄稿だ。

 『400勝投手』といっても、巨人の5000勝のうちワシが勝ったのは47。9連覇スタートの白星は挙げたが、偉そうなことは言えんよ。とにかく、この伝統あるチームで野球ができてよかった。34を永久欠番にしてもらってありがたいということだけだね。

 国鉄に入った頃は、巨人がうらやましかったもんだ。当時は変則のダブルヘッダーがあって、例えば国鉄が広島と第1試合。巨人は阪神と第2試合ということがあった。そして、ワシらの試合の終盤になると、どんどん客が入ってくる。「早く終われー」なんてヤジが飛んでカッときたね。だから、巨人には絶対に負けたくなかったんだ。

 そんなワシの気持ちが変わったのは、ONという素晴らしい選手が出てきたからだ。さわやかで、一点のかげりもない2人から「カネさん、元気ですか」とあいさつされると、どうしても憎めない。とうとう「一緒にプレーしたい」と思うようになった。

 その願いがかなって、巨人に入ったのだから長嶋を蘇らせるため一所懸命になったね。“純金”の長嶋が体の手入れを知らないために光を失っていた。食事の取り方、朝から体を動かすことなどで磨き直した。川上さんが感謝してくれたくらいだから、ワシが巨人にもっとも貢献したのは、そのことかもしれんな。

 そんな長嶋と王に引っ張られて、通算5000勝達成。現役の選手たちには、次の5000勝に向かって頑張ってほしいね。今年のチームは躍動感のある選手が多くて楽しみ。本当に強いチームになりつつある。区切りの年をぜひ優勝で飾ってもらいたい。

(1965〜69年巨人在籍、名球会会長)