ボクのペット自慢日本ハム・藤井秀悟投手
復活支えた戦友 チワワいまは6匹!


 戦友たちが大集合。でも…。「なんでこんな狭いところに集合してんの?」「眠いんですけど」「ち、ちょっと毛が引っ張られているような」「あなた、ダレ?」。カメラ目線は藤井と…推定1匹でした(撮影・斎藤浩一)

プロ野球選手が激闘の疲れを癒してくれるペットを写真つきで紹介する新企画。第1回は6匹のチワワを飼う日本ハム・藤井秀悟投手(30)。03年の左ひじ手術からのカムバックを支えた“戦友”のエピソードを披露してくれました。

声はかけない。合図もしない。ご主人さまはスタスタと歩いていく。

「ワンワンワォ〜ン(ご主人さまが帰るよ)」。ある日の午後。神宮クラブハウスでの自主練習を終え、愛車のハマーに乗り込む藤井の後をペタペタと音を立ててついていく一団があった。“藤井ファミリー”のチワワ6匹だ。

最年長でリーダー格のジジ(4歳、♂)、チョコ(4歳、♂)を先頭に、りりぃ(4歳、♀)、すもも(4歳、♀)と続き、チョコとりりぃの子のルル(3歳、♀)とはっち(3歳、♂)が短い足を全速で回転させながらついていく。ジジとチョコは藤井がいなくてもクラブハウスから神宮球場を1周散歩して戻ってくる“特技”も持っている。

「うちの犬がかけがえのない家族だとか、溺愛(できあい)しているとか、いいたくないんですけどね」

そんなことを言ってはみたが、藤井のブログホームページ(HP)をみれば愛情のほどがわかる。掲載した写真は約300枚。多いときには1日30枚もの写真がHPを飾る。トリミングも藤井を担当する美容師にサービスでしてもらうとか…。ま、愛犬家ってこんなもんです。

もともと犬に興味はなかった藤井にとって、彼(彼女)らはともに苦しみを乗り越えてきた“戦友”だ。03年5月、左ひじの手術を行いシーズン絶望を宣告された。術後間もないある日「リハビリの友に」と都内のペットショップに立ち寄った。

何気なくみたチワワ2匹とミニチュアダックスフント1匹に目を奪われた。さんざん迷い「2匹飼えばさみしくないだろう」とジジとチョコを選んだ。「この子を両手で抱っこできるようになる」。それが復帰の第1目標になった。

「不思議な縁だけど、手術しなければ、この子たちに会えなかったかもしれませんからね」

左ひじ手術がもたらした大きな出会い。ただのペットではない。だからこそ、いとおしい。

(高橋潤平)

■名前の由来

名付け親はもちろん藤井。「ジジはふじいからジイいう名前にしようかと思ったけど、語呂を考えてジジにしました。りりぃとルルも語呂ですね」。チョコは体毛の色から、すももは藤井の好物のモモから、はっちはアニメ『みなしごハッチ』の主人公ハッチから命名した。ジジとチョコを購入した約半年後に雌のりりぃとすももを“お見合い”のために購入。りりぃとチョコの間にはっちとルルが誕生した。

★食欲がなくなったら注意

チワワは根強い人気の犬種。性格的には人なつっこさがあって頭がいい。トイレを覚えるのも早く、室内飼育に向いているという。神奈川・大和市のチワワ専門店『DOG YEAR』の店長・中尾浩さん(36)は飼育の注意点について「ストレスでおなかの調子が悪くなってしまうことがある。食欲がなくなってきたら低血糖症(貧血)で倒れることもあるので注意したほうがいいですね」と話した。

■藤井 秀悟(ふじい・しゅうご)

1977(昭和52)年5月12日、愛媛県生まれ、30歳。今治西高で3年春にベスト4。早大を経て2000年ドラフト2位でヤクルト入団。01年に最多勝(14勝)、ベストナインに輝き、チームの日本一に貢献。昨季成績は25試合に登板、7勝10敗、防御率5・05。通算成績は8年で、182試合に登板、53勝53敗、防御率3・89。1月にトレードで日本ハムに移籍した。1メートル75、86キロ。左投げ左打ち。独身。今季年俸8400万円。背番号18。